6月21日(現地時間)、イタリアのラグジュアリーブランド「エトロ(ETRO)」は、ミラノ・ファッションウィーク・メンズにて、2027年春夏メンズコレクション「Extraordinary Journeys(特別な旅路)」を発表した。創業以来、ブランドのアイデンティティを支えてきた“旅”をテーマに掲げた今シーズン。多様な文化や価値観との出会いを通じて育まれてきたエトロの精神を、現代的な視点から再解釈したコレクションとなった。
インドからミラノへと続くブランドの歴史的ルーツを出発点に描かれたのは、自由で折衷的な感性を持つ現代の旅人たちの姿である。ショーの舞台となったのは、旅の始まりを予感させる駅のプラットフォーム。行き先も定かではない列車を待つ旅人たちが、それぞれの感性や価値観を装いに投影しながら、自分らしいスタイルを楽しむ。その姿を通じて、旅がもたらす自由な精神と文化的な豊かさが描き出された。
Summary
- エトロがミラノ・ファッションウィーク・メンズで2027年春夏メンズコレクション「Extraordinary Journeys」を発表
- ブランドの原点である“旅”をテーマに、多様な文化や価値観との出会いから生まれる自由で折衷的な精神を表現
- アーカイブのスカーフプリントやペイズリー、マドラスチェック、刺繍などを取り入れた豊かなテキスタイルが登場
- 軽やかなテーラリングやリラックスしたシルエットを通じて、現代の旅人像を提案
- モカシンやサンダル、「アルニカ」のラゲージなど、旅を象徴するアクセサリーも披露
アーカイブとクラフツマンシップを融合
ルックには、エトロのアーカイブに残るスカーフプリントを用いたシルクシャツやジャケットをはじめ、ブランドを象徴するペイズリー柄が随所に登場。さらに、マドラスチェックや繊細な刺繍、立体感のあるチェックニット、プリント加工を施したスエードのトレンチコート、レーザーカットのスエードシャツジャケットなど、多彩な素材と技法が取り入れられている。
リバーシブル仕様のシルクダスターコートなども含め、それぞれのアイテムは自由なレイヤリングやスタイリングを前提としており、着る人自身がスタイルを完成させる余白を残していた。
軽やかさと自由な感性が交差するメンズウェア
さらに、コレクション全体を包んでいたのは、肩の力を抜いたリラックスしたムードである。テーラードスーツはまるでシャツのような軽やかさをまとい、一方でシャツがジャケットの役割を果たすなど、伝統的なメンズウェアの境界を柔軟に再解釈したルックが混ざり合う。
ストライプやペイズリーといったエトロを象徴するモチーフも、多彩な素材や柄との組み合わせによって新鮮な表情を獲得。アーカイブに根差したブランドのヘリテージを大切にしながらも、現代のライフスタイルに寄り添う軽快さと自由な感性を感じさせるスタイリングが印象的だった。
また、シルクシャツやジャケットに施されたスカーフプリント、マドラスチェック、繊細な刺繍、立体感のあるニットなどが重なり合い、旅先で出会う多様な文化や景色を思わせる豊かな表現を生み出していた。
旅を彩るアクセサリーとラゲージ
アクセサリーでは、柔らかなモカシンやミュール、サンダルが足元を彩った。首元には編み込みのスカーフが添えられ、紙飛行機をモチーフにしたペンダントやシルバーブレスレット、チャームが旅の物語を演出している。
また、ラフィア素材のキャップやブランドを代表する「アルニカ(Arnica)」のラゲージも登場し、旅というテーマを象徴するアイテムとしてコレクション全体に統一感をもたらした。
エトロのDNAを再構築したコレクション
ペイズリー、豊かな色彩表現、クラフツマンシップ、そして旅への尽きない探究心。エトロを形づくる要素は変わらない。しかし今季は、それらをより軽やかに、より自然体に組み合わせることで、現代を生きる旅人のためのワードローブへと昇華した。
「Extraordinary Journeys」は、過去へのオマージュであると同時に未来への提案でもある。人や文化が絶えず行き交う時代のなかで、旅が持つ自由な精神と好奇心の価値を改めて問いかけるコレクションとなった。
エトロ 2027年春夏メンズコレクション「Extraordinary Journeys」の全てのルックは、以下のギャラリーから。
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