2月5日(現地時間)、ギャップ(Gap Inc.)は、ファッションデザイナーのザック・ポーゼンを(Zac Posen)新クリエイティブ・ディレクターに任命したことを発表した。また、ポーゼンは、Gapの傘下にあるアパレルブランド、「オールド・ネイビー(Old Navy)」のチーフ・クリエイティブ・オフィサーも兼任していく。
ポーゼンは、25年以上にわたり、レッドカーペット・クチュール、プレタポルテ、アクセサリー、コスチュームデザインなど、幅広いキャリアを持っている。2001年に自身の名を冠したアパレルブランド「ザック ポーゼン(Zac Posen)」では、ナタリー・ポートマンやリアーナなどの名だたるセレブリティの衣装を手がけてきた。
またこれまでに、ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)のウィメンズ・クリエイティブ・ディレクターを務めたり、ターゲット(Target)とデイヴィッズ・ブライダル(David’s Bridal)のコレクションも手がけている。その他、リアリティ番組「プロジェクト・ランウェイ」に、審査員として出演もしていた。
新しい役職でポーゼンは、米国最大級のアパレルブランドであるオールドネイビーのデザイン、マーチャンダイジング、マーケティングを指揮し、オールドネイビーのハイオ・バルベイト(Haio Barbeito)CEOの直属となる。
ギャップのCEOであるリチャード・ディクソン(Richard Dickson)は声明の中で、「アメリカで最も有名なデザイナーの一人であるザック・ポーゼンを、Gap Inc.のエキサイティングな新章の幕開けに迎えることができ、とても嬉しく思います。」と述べ、「彼の技術的な専門知識と文化的な明晰さは、一貫してアメリカン・ファッションを進化させてきたものであり、私たちがポートフォリオ全体で新たな創造性の文化に火をつけ、歴史あるブランドを再活性化させていく上で、彼は当社に最適な人物であります。」とコメント。
ポーゼンは「Gap Inc.とそのブランドは、何十年もの間、アメリカのファッションとポップカルチャーを形成してきました。素晴らしい製品、経験、そして創造性の新しい文化に根ざした、ブランド再活性化がポートフォリオ全体で加速している今、私はGap Inc.に加わることを熱望しています。」と新しい始まりへの意気込みを語った。
ギャップの第3四半期の売上高は38億ドルで、前年同期比7%減。オールドネイビーの売上高は21億ドルで、前年同期比1%減となった。同社は、第4四半期の純売上高を、横ばいか、昨年の42億ドルから若干減少するだろうと予測している。
近年の売上が減速気味のギャップにて、ポーゼンの実力に期待が寄せられる。