Deep Dive
AHAの種類と特性
AHAにはグリコール酸(最小分子・最高浸透力)、乳酸(保湿効果を併せ持つ)、マンデル酸(穏やかな作用・敏感肌向き)、クエン酸、酒石酸などが含まれる。濃度とpHにより効果と刺激性が大きく変動し、家庭用製品では5-10%濃度・pH3.5-4.0が一般的である。グリコール酸は最も研究が蓄積されたAHAであり、光老化の改善、色素沈着の軽減、コラーゲン合成の促進効果が多数の臨床試験で実証されている。
BHA(サリチル酸)の独自性
BHAの代表はサリチル酸であり、その脂溶性により毛穴内部の皮脂に溶解して浸透する点がAHAとの決定的な違いである。ニキビ治療において角栓除去と抗炎症作用を同時に発揮し、米国FDAがOTC(市販薬)ニキビ治療薬の有効成分として認可している。0.5-2%の濃度で使用され、ウィローバーク(ヤナギ樹皮)エキスとして天然由来BHAを配合する製品も増加している。
酸ピーリングの安全な使用法
AHA/BHAの併用は相乗効果が期待できる一方、過度な使用は角質バリアの破壊、炎症、色素沈着のリスクを高める。紫外線感受性が増加するため日焼け止めの使用が必須であり、レチノールとの併用は段階的に導入することが推奨される。PHAポリヒドロキシ酸は第三の選択肢として、AHAより穏やかな角質ケアを実現する新世代の酸として注目されている。
OSFパースペクティブ
AHA/BHAはスキンケアの「民主化」を象徴する成分であり、かつて美容クリニックでのみ受けられた酸ピーリングが家庭で手軽に行えるようになった。OSFは、この利便性の裏にある正しい使用知識の普及が、成分ブーム時代における最も重要な課題の一つであると考える。
関連用語
グリコール酸、サリチル酸、レチノール、ケミカルピーリング、ターンオーバー
注目ブランド
The Ordinary、Paula’s Choice、COSRX、Pixi、Dr. Dennis Gross