ウェブルーミング(Webrooming)

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ウェブルーミング(Webrooming)とは、消費者がオンラインで製品情報を調査・比較した後、実店舗で購入する購買行動パターンを指す。ショールーミングの逆の現象であり、実はオンラインで調べてから店舗で買う消費者の方が多いという調査結果もあり、オムニチャネル戦略において見過ごせない重要な消費者行動として注目されている。

Deep Dive

ウェブルーミングの動機と行動パターン

消費者がウェブルーミングを行う動機は複数ある。まず、実物を見て触れて試着してから購入したいという感覚的確認のニーズ。特にファッションでは素材の質感、色の正確な確認、フィット感が購買決定に大きく影響する。次に、即時入手の欲求で、ECの配送待ちを避けて当日持ち帰りたいケース。さらに返品の手間を避けたい心理や、店員からの専門的なアドバイスを受けたいニーズもある。高額なラグジュアリー製品ほどウェブルーミング傾向が強く、消費者はオンラインで十分にリサーチした上で、店舗での体験を経て購入に至ることが多い。

リテーラーのウェブルーミング対応戦略

ウェブルーミング行動を理解し、活用するリテーラーは競争優位を築ける。ECサイトでの在庫状況のリアルタイム表示と店舗在庫検索機能は、ウェブルーマーを店舗に誘導する最も基本的な施策である。オンラインで調べた製品を店舗で試着予約できるサービス、ウィッシュリストの店舗連携、来店予約システムなどが導入されている。ノードストロームは「Buy Online, Pick Up In Store(BOPIS)」を早期に導入し、ウェブルーミング行動をシームレスに店舗購入に転換する仕組みを構築した。店舗スタッフが顧客のオンライン行動データにアクセスし、パーソナライズされた接客を行うクライアンテリング戦略も広がっている。

データ統合とオムニチャネルの完成形

ウェブルーミング行動の把握は、真のオムニチャネル戦略を構築する上で不可欠である。オンラインでの閲覧データ、検索履歴、ウィッシュリストと、店舗でのPOS(販売時点情報)データ、来店頻度、購買パターンを統合することで、チャネルをまたいだ顧客の全体像が可視化される。この統合データに基づき、ターゲティング精度の高いマーケティング、在庫配分の最適化、パーソナライズされた顧客体験の設計が可能となる。バーバリーやルイ・ヴィトンは、顧客の360度ビューを構築するCRMシステムを全チャネルに展開し、オンラインとオフラインの購買データを統一的に管理している。

OSFパースペクティブ

OSFは、ウェブルーミングを「消費者はチャネルを使い分ける知性を持っている」ことの証左と捉えている。オンラインとオフラインを対立ではなく補完関係として捉え、両方のメリットを最大化する戦略を持つブランドが勝者となると考えている。

関連用語

ショールーミング, オムニチャネル, BOPIS, クライアンテリング, カスタマージャーニー

注目ブランド

Nordstrom, Burberry, Louis Vuitton, UNIQLO, Sephora