エルメス(Hermès)、第1四半期は好調な成長を記録

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4月25日(現地時間)、エルメス・グループ(Hermès Group)は、2024年度第1四半期の連結売上高が38億500万ユーロだったことを報告。全地域での力強い成長に牽引され、恒常為替レートでは17%増、現行為替レートでは13%増となった。

エルメスのアクセル・デュマ(Axel Dumas)会長は、声明の中で、第1四半期の業績について次のようにコメント:「2024年第1四半期の堅調な売上高の伸びは、世界中の顧客からの忠誠心、グループの職人的モデルの強さ、そしてより複雑な環境におけるエルメスのクリエイションの魅力が反映されたものです。エルメスは、卓越したノウハウ、最高級の素材、妥協のない品質に基づいて戦略を推進しています。」

2024年3月末時点で、エルメスはすべての地域で2桁成長を達成。日本を除くアジアでは、すべての地域で14%の成長を記録した。通常、旧正月の後には、大中華圏におけるトラフィックの落ち込みが予想されるが、高いブランドバリューと商品の魅力によって、相殺することが出来たようだ。また今年1月には、江蘇省東部に中国で34番目のエルメスの新店舗がオープンしている。

なお、日本では、25%増という例外的な成長を記録。東京では、今年2月に麻布台ヒルズにエルメスの新店舗がオープンしたことでも、愛好家の中で大きな注目を集めた。

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今年2月に東京の麻布台ヒルズにオープンしたエルメスの新店舗/ Courtesy of Hermès

アメリカ大陸の売上高は、米国の勢いにより12%増加。今年3月には、職人のノウハウを紹介する巡回展「エルメス・イン・ザ・メイキング」がメキシコシティで開催され、「ホームユニバース」をテーマにしたパレード・イベントがロサンゼルスで開催された。フランスを除くヨーロッパは15%増、フランスは14%増を達成した。

カテゴリー別の売上成長率は次のとおりだ。

  • 皮革製品・馬具部門:20%増
  • 既製服・アクセサリー部門:16%増
  • シルク・テキスタイル部門:8%増
  • 香水・美容部門:4%増
  • 時計部門:4%増
  • ジュエリー、ホームユニバースを含むその他のエルメス部門:25%増

第1四半期の成長率が予想を上回る結果を見せたエルメスは、競合他社であるLVMHを大きく引き離し、ラグジュアリー市場におけるブランドの強さを改めて示したようだ。

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