今年もメットガラ(MET GALA)の日が近づいてきた。ファッション界の最大の祭典と呼ばれるこの盛大なイベントは、5月1日月曜日(現地時間)に開催される予定だ。
ニューヨークのメトロポリタン美術館の「The Costume Institute(コスチューム インスティテュート)」が毎年開催している特別展を祝福するこのオープニングイベントは、1995年から米ヴォーグ(Vogue)編集長のアナ ウィンター(Anna Wintour)よって主催されている。
ガラは完全招待制になっており、イベント当日は約600名のセレブリティやファッションアイコン、著名人らがメトロポリタン美術館に集結する。また、出席する為のチケットの値段は1枚につき30,000ドル〜で、テーブル席に座るにはおよそ275,000ドルと言われる。そこでの収益はコスチューム インスティテュートの活動資金等に当てられている。
そんな敷居の高いメットガラに出席するゲストたちには、毎年展示会のテーマに沿ったドレスコードが与えられ、イベント当日の夜は、世界中がゲストたちのレッドカーペットでの衣装に注目する。
2022年の展示会のテーマは「In America: Anthology of Fashion(イン・アメリカ:アメリカのファッションのアンソロジー)」で、ドレスコードは「Gilded Glamour(金色に飾られた魅力)」だった。毎年、度肝を抜くような奇抜でユニークなコスチュームでレッドカーペットに登場するセレブリティが多い中、昨年度に関しては、19世紀のアメリカンエレガンスを表したゴージャスで煌びやかな衣装や、伝統を受け継ぐ彫刻的なシルエットが多数登場した。
2023年のテーマ、ドレスコード、ゲストについて
メトロポリタン美術館のコスチューム インスティテュートが発表した2023年の展示会のテーマは『Karl Lagerfeld: A Line of Beauty(カール ラガーフェルド:美のライン)』。展示会のオープニングを飾るメットガラのドレスコードは、『カールに敬意を表して(in honor of Karl)』だ。これは「モード界の皇帝」と呼ばれ、ファッション界に大きな功績を残した今は亡き偉大なファッションデザイナー、「カール ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)」へのオマージュとなる。
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ラガーフェルドは、その生涯を通し、自身の名を冠したブランド「カール ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)」はもちろんのこと、「シャネル(Chanel)」や「フェンディ(Fendi)」を始めとし、「パトゥ(Patou)」、「バルマン(Balmain)」、「クロエ(Chloé)」など、数多くのメゾンでデザインを手がけた。展示会では、彼が生涯に携わったすべてのメゾン、そして彼自身のブランドから150点以上の衣装が、それぞれの基となったスケッチとともに並べられる。また会場デザインは、「住吉の長屋」や「光の教会」などで知られる、日本を代表する建築家、安藤忠雄が担当する。
そして、メットガラでセレブリティの衣装とともに注目されるのが、出席するゲストリストだ。誰がレッドカーペットに現れるかは、イベント当日の夜まで公に明かされず、トップシークレットとして扱われる。そんな中、ビヨンセ(Beyoncé)やブレイク ライブリー(Blake Lively)、レディー ガガ(Lady Gaga)、サラ ジェシカ パーカー(Sarah Jessica Parker)リアーナ(Rihanna)などは、メットガラの常連ゲストとして知られており、今年度も参加が予想される。
また、アナ ウィンターと共にメットガラの共同ホストを務めるのは、女優のペネロペ クルス(Penélope Cruz)とミカエラ コール(Michaela Coel)、テニスプレーヤーのロジャー フェデラー(Roger Federer)、そして歌手のデュア リパ(Dua Lipa)と発表された。