ピーター ウー(peter wu)、島の都市を包む「蒸し暑さ」を描いた2027年春夏コレクションを発表

パリ発のメンズウェアブランド「ピーター ウー(peter wu)」が、2027年春夏コレクションを発表した。

パリ発のメンズウェアブランド「ピーター ウー(peter wu)」が、2027年春夏コレクションを発表した。世界各地で気温の上昇が続くなか、今シーズンの着想源となったのは、夏の島を包み込む独特の「蒸し暑さ」だ。

海に囲まれた島と聞けば、白い砂浜や涼しい潮風、開放的なバカンスを思い浮かべるかもしれない。しかしピーター ウーが目を向けたのは、そうしたリゾートのイメージとは異なる、湿気を帯びた都市の暑さである。

まとわりつくような息苦しさを感じさせながらも、どこかセンシュアルで魅力的な熱気。その中で働き、移動し、日常を送る人々の姿を、機能性と都会的な洗練を備えたワードローブへと落とし込んだ。

Summary

  • ピーター ウーが、夏の島の蒸し暑さに着想した2027年春夏コレクションを発表
  • ビーチを訪れる旅行者ではなく、島の都市空間で働き、移動する通勤者にフォーカス
  • 撥水ナイロンを使用した「Decaジャケット」が、今シーズンの機能性を象徴
  • 日本製ペーパーコットンやナイロンタッサー、シアサッカーなど、暑さに対応する素材を採用
  • アメリカン・ワークウェアを、島の気候と都市生活に適した軽やかなスタイルへ再構築
  • シグネチャーTシャツには、「Isla Formosa」の文字とビンロウの木をデザイン

島の通勤者のためのワードローブ

コレクションが描くのは、ビーチで休日を過ごす人々やバカンス客ではない。島の都市空間で日々働き、交通量の多い街を移動する通勤者たちである。

彼らに必要なのは、複数の場面に対応できる機能的なウェアだ。自転車で車の間を縫うように走り抜けられる機動性を備えながら、オフィスに到着すればクリーンで、すっきりとした印象を演出できることが求められる。

さらに、涼しさの残る朝夕から、強い日差しと湿気に包まれる日中まで、一日の中で大きく変化する気温にも対応しなければならない。

こうした島の都市生活を背景に、ピーター ウーは実用性と端正なシルエットを両立させた、現代の通勤者のためのワードローブを提案した。

peter wu 2027年春夏コレクション

peter wu 2027年春夏コレクション

コレクションの核となる「Decaジャケット」

今シーズンのコンセプトを象徴するのが、撥水ナイロンを使用した「Decaジャケット」だ。

襟部分にフードを収納できる軽量のウィンドブレーカーは、通勤時の突然の雨や風から身体を守る一方、湿度の高い気候の中でも軽やかに着用できる設計となっている。

機能的なアウターを軸にしながら、コレクションには素材のコントラストも取り入れられた。

アースカラーのプラッド柄を配した柔らかなサマーウールに対し、クロップド丈のデニムジャケットには、ハリのある日本製ペーパーコットンを採用。異なる質感を組み合わせることで、夏の装いに立体感を加えている。

また、シアサッカーを用いたボーリングシャツをはじめ、ドローストリング付きのショーツやパンツ、リラックスしたシルエットのオーバーシャツなども登場。夏を代表するテキスタイルを、軽快で遊び心のあるアイテムへと更新した。

peter wu 2027年春夏コレクション

peter wu 2027年春夏コレクション

アメリカン・ワークウェアを島の気候へ適応

ピーター ウーが継続的に取り入れてきたアメリカン・ワークウェアも、今シーズンの重要な要素となっている。

コレクションには、ダックファブリックを使用したチョアジャケットやワーカージャケット、バイカージャケットなどがラインアップした。

ただし、伝統的なワークウェアをそのまま再現するのではない。耐久性や機能性といった本来の魅力を残しながら、島の蒸し暑い気候でも着用しやすい素材やプロポーションへと再構築している。

マルチポケットを備えた「Oasisジャケット」には、カモフラージュ柄をプリントした日本製ナイロンタッサーを採用。同素材のカーゴショーツと組み合わせることで、機能的なセットアップとして提案した。

さらに、定番のチノパンツは、ワークエプロンの構造を思わせるクロップド丈のオーバーオールへと変化。実用服のディテールを残しながら、都市のストリートに適した新たなバランスを生み出している。

peter wu 2027年春夏コレクション

peter wu 2027年春夏コレクション

「Isla Formosa」が映し出す島の二面性

今シーズンのシグネチャーTシャツには、「Isla Formosa」の文字とビンロウの木が描かれる。「麗しの島」を意味するこのフレーズは、観光地の土産物店に並ぶグラフィックのような、どこか懐かしく親しみのある雰囲気を漂わせる。

一方、ポストカードを模したパッチが映し出すのは、のどかなリゾートとは異なる島の都会的な一面だ。路線バスや黄色いタクシー、小型トラック、乗用車が絶え間なく行き交う街。車両と人々が生み出す熱気は、すでに蒸し暑い島の気温を、さらに押し上げていくかのよう。

リゾートとして消費される理想化された島ではなく、そこで暮らす人々が日常的に体験する湿度、交通、労働、移動に目を向けたピーター ウー。2027年春夏コレクションでは、島の暑さを単なる気候としてではなく、都市生活を形づくる感覚的な風景として表現した。

peter wu 2027年春夏コレクション

peter wu 2027年春夏コレクション

ピーター ウー 2027年春夏コレクションの全ルックは、以下のギャラリーから。

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