プラダ(Prada)メイクアップとスキンケアラインの発売を明らかに

Prada

7月28日(現地時間)、プラダ(Prada)から初となるスキンケアとメイクアップの商品が発売されることがWWDによって明らかになった。

ロレアル・リュクスとライセンス提携を結んでいる同ブランドは、昨年に女優のエマ・ワトソンをアンバサダーに起用した香水「プラダ パラドックス(Prada Paradoxe)」を発売し、成功を収めている。昨年OSFがニューヨークで開催されたプラダ パラドックスの発売イベントを取材した際には、「プラダビューティーは、次のステップとしてメイクアップ&スキンケア部門への参入を踏まえていくのでは」という読みをしていたが、それが見事に的中した。

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既存のロレアルとのフレグランスライセンス契約を拡大し、今回の新たに追加されることとなったプラダのメイクアップとスキンケア製品。WWDによると、発売日は8月1日で、prada-beauty.comとprada.comのオンラインサイトにて販売が開始される。その後8月18日にロンドンのハロッズとセルフリッジ、10月にドイツのミュンヘン、フランクフルト、デュッセルドルフのダグラス、ローマのリナシェンテで展開される予定だ。尚、米国での小売開始は、2024年1月を予定。

発売される製品の詳細はまだはっきりと公表されていないが、6つの4色アイパレットと、人工知能を使って開発された33色の「ソフトフィルター」ファンデーションが含まれるという。価格帯は、リップスティック=45ユーロ、フェイスクリーム=360ユーロ、アイシャドウ=80ユーロなど。スキンケアシリーズからはフェイスクリーム、美容液、メイク落としが発売予定であり、これらは既存のスキンケア製品とは異なり、「欠点を修正するものではない 」そうだ。

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プラダ・ビューティは、ブランドのグローバル・クリエイティブ・メイクアップ・アーティストにリンジー・アレキサンダーを起用し、デジタル・アーティストのイネス・マルザット(別名イネス・アルファ)が「eメイクアップ」の責任者の役割を担う。アレキサンダーとマルザットは過去3年間の間、プラダとシモンズと密接に協力し、このラインの開発に注力してきた。

ロレアル・リュクスのシリル・シャピュイ(Cyril Chapuy)社長はWWDに対し、「2022年に発売されたプラダ・パラドックスは、フェミニンフレグランスにおけるブランドのリーダーシップを復活させる華々しいものだったが、今回のスキン&カラーは、ブランドを新たな高みへと押し上げる新たな章の幕開けとなる」と語った。

プラダの共同クリエイティブ・ディレクターであるミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)は 「過去の決まり文句をすべて捨て去り、今日の美とは、その人の個性、自由、自信を表現するものだと私たちは信じています」と、その想いを共に語った。

近年では、大手ラグジュアリーブランドのメイクアップやスキンケアのビューティーカテゴリ進出、拡大が加速しているが、ついにプラダもその仲間入りを果たす。

エルメス(Hermes)は2020年にメイクアップを発表し、ヴァレンティノ(Valentino)は2021年にカラーコスメティクスラインを立ち上げ、ドリス・ヴァン・ノッテンは昨年ビューティーへ参入した。また以前からビューティーラインを展開している、シャネル(Chanel)、ディオール(Dior)、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)、イヴ・サンローラン(YSL)などのラグジュアリーブランドも、メイクアップやスキンケア事業を強化し続けている。