3月21日(現地時間)に開催されたワールドベースボールクラシック(WBC)決勝戦で、日本は米国に3対2で逆転勝利し、優勝。史上3度目の優秀の美を飾った。
その後行われた大会の表彰式では、優勝を果たした野球日本代表チーム、侍JAPANに向けて、新しくデザインされたティファニー製のチャンピオントロフィーが贈られた。
ティファニー(TIFFANY & CO.)は2005年以来、ロードアイランド州にある自社のホローウェア工房でワールド ベースボール クラシック (WBC)のチャンピオンシップトロフィーをハンドクラフトで製作している。ブランドは、マイアミのローンデポパーク(LoanDepot Park)で開催される今年の試合に先立ち、中央にあるボールを際立たせるために、新たに24Kゴールドのオーバーレイを施した。その重さは12.7キロ、高さは61センチで、ティファニーブルーのケース付きだ。ティファニーの職人はこのトロフィーの製作に、はんだ付け、石打ち、研磨、エッチングなどの古典的な技術だけでなく、現代の銀細工技術を使用しており、デザインに約5ヶ月費やしたと言われている。
遡ること1877年、当時のティファニーのチーフデザイナーであったエドワード C. ムーア(Edward C. Moore)は、「N」と「Y」の記章を組み合わせた勲章をデザインした。このデザインは、ニューヨーク ヤンキースの象徴的なロゴに影響を与えたと言われている。その1 年後には、ムーアは最初の野球の世界大会のトロフィー(ホール・チャンピオンシップ・カップ)を制作している。そういった背景を持つティファニー(TIFFANY & CO.)社が、現在MLBを始めとする多くのスポーツリーグで贈呈されるトロフィーを手掛けている。
大会の表彰式では、最優秀選手(MVP)に輝いた大谷翔平投手(エンゼルス)が表彰式で授与されたトロフィーを高々と掲げ、チームメイトと共に優勝の喜びを分かち合った。