シャネル(Chanel)は、「2024-25年メティエダール・コレクション」のファッション・ショーを、2024年12月3日(火)に、中国の杭州で開催することを発表した。
毎年、世界中の都市を巡回し行われるメティエダールのショーでは、その土地に根付く文化的な要素を取り入れたコレクションが披露されている。昨年12月にイギリスのマンチェスターで行われた「メティエダール 2024(Métiers d’Art 2024)」のショーでは、70年代〜90年代に栄えたマンチェスターの音楽シーンや、工業都市としての歴史にインスパイアされたアバンギャルドな精神が表現された。
今回2024-25年メティエダール・ショーが開催される中国の杭州は、上海から南に170キロほどの地点に位置し、中国の有名大企業アリババグループが本社を置くなど電子商取引と経済の中心地として知られる都市だ。また、壮大な景観や歴史ある名勝地も点在しており、杭州の西湖は、2011年に「杭州西湖の文化的景観」としてユネスコの世界文化遺産に登録されている。
シャネルが最後に中国でメティエダールを発表したのは2009年。そのシーズンは、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)がデザインしたコレクションが上海で披露された。また、2023年には中国の深センで「2023-2024年 クルーズ・ショー」を開催した。
先月シャネルでは、5年間に渡りアーティスティック・ディレクターを務めてきたヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)が、ブランドを退社したばかり。現在のところ、ヴィアールの後任は決まっておらず、12月のメティエ・ダール・コレクションは、社内のスタジオチームによってデザインされる。