メジュリ(Mejuri)、次世代ジュエリーデザイナーを支援する奨学金プログラム「デザイン・エクセレンス・アワード」を発表

Mejuri

サステナブルでエシカルなジュエリーブランドとして注目されるカナダ発のメジュリ(Mejuri)が、次世代のジュエリーデザイナーを支援する新たな奨学金プログラム「デザイン・エクセレンス・アワード(Design Excellence Award Scholarship Fund )」を立ち上げた。メジュリは、エンパワーメント基金の一環として、アメリカ、イギリス、カナダの学校に対し、合計5万ドルの支援を行う。

この奨学金制度は、メジュリが9年をかけて育ててきた「エンパワーメント基金」の最新プロジェクトとして2024年に発表され、同ブランドの創設者ヌーラ・サッキジャ(Noura Sakkijha)の「教育を通じて個人が選べる未来を広げたい」という理念が具現化されたものだ。メジュリのサステナビリティおよび社会的影響部門の副社長であるホリー・マクヒュー(Holly McHugh)は「弊社は、クリエイティブな追求に集中できる環境を整えるための支援を提供したいと考えています」と述べている。

同アワードは、セントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins)、ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(Rhode Island School of Design)、サバンナ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン(Savannah College of Art and Design)、オンタリオ美術デザイン大学(OCAD University)、バンクーバー・コミュニティ・カレッジ(Vancouver Community College)にそれぞれ1万ドルの奨学金を提供する。またこの支援には、ポートフォリオのレビューや特別講義、業界のプロによるメンタリングなども含まれ、学生の成長を多方面からバックアップしていく。

マクヒューは「財政的な負担を軽減することで、学生たちが自分の創造性により集中できるようにしたいと考えている」とコメントし、卒業後もクリエイティブ業界で活躍できるようサポートを強化していく意向を示した。

メジュリは2013年に設立され、ジュエリーの直接販売モデル(DTC)を通じて、高品質なジュエリーを手頃な価格で提供することを目指して成長してきた。創業者兼CEOのサッキジャは家族経営のジュエリー業界で育った経験を持ち、女性が自分自身のためにジュエリーを購入する文化を広めることに、今もなお注力している。

同社はまた、持続可能性への取り組みにも力を入れており、リサイクル素材の利用やエシカルなサプライチェーンの構築を通じて、環境負荷の軽減を推進。2020年に立ち上げられたエンパワーメント基金は、特に女性や少数派コミュニティの支援を目的としており、教育支援だけでなくキャリア支援やリーダーシップ育成プログラムも提供している。2030年までにはエンパワーメント基金の規模を500万ドルに拡大し、さらなる教育支援とエンパワーメント活動に取り組んでいく予定である。