アンドアザーストーリーズ（& Other Stories）、ジョナサン・サンダースをチーフ・クリエイティブ・オフィサーに任命

4月3日（現地時間）、H&Mグループ傘下のファッションブランド「アンドアザーストーリーズ（& Other Stories）」は、2025年上半期よりジョナサン・サンダース（Jonathan Saunders）をチーフ・クリエイティブ・オフィサー（CCO）に任命することを発表した。今回の役職は新設されたもので、同氏はブランドのあらゆるタッチポイントにおけるクリエイティブの方向性を統括し、ブランドのビジュアルや表現力を次なるフェーズへと導く役割を担う。

サンダースは、これまでにダイアンフォンファステンバーグ（Diane von Furstenberg）でのCCOや、ポリーニ（Pollini）のクリエイティブディレクターを務めてきたほか、カルバンクライン（Calvin Klein）、ティファニー（Tiffany & Co.）、クロエ（Chloé）、ルイヴィトン（Louis Vuitton）、アレキサンダーマックイーン（Alexander McQueen）、プッチ（Pucci）、マークジェイコブス（Marc Jacobs）など、世界的ブランドへのコンサルティング経験を持つ。また、自身の名を冠したブランドでは、色彩とプリントを巧みに用いたモダンなコレクションで高い評価を受けた。

今回の就任に際し、マネージング・ディレクターのリナ・ソーデルクヴィスト（Lina Söderqvist）は次のように述べている。

「ジョナサンは、洗練された創造性と情熱を& Other Storiesにもたらし、ブランドを次のステージへと導くうえで重要な役割を果たす人物です。彼の高い関与力とクリエイティブ・リーダーシップ、そして現代ファッションに対する深い理解は、私たちの今後の発展に欠かせない要素となるでしょう。ブランドが進化を続ける中で、ジョナサンと共に歩めることを楽しみにしており、心から歓迎いたします。」

また、サンダース自身も、「& Other StoriesおよびH&Mグループとともに、この新たなチャプターを歩めることを嬉しく思います。思慮深く、表現豊かなデザインが、多くの人にとってアクセス可能であることは、急速に変化するこの業界において非常に強い力を持つと信じています」と語っている。

2013年にローンチしたアンドアザーストーリーズは、レディ・トゥ・ウェアをはじめ、シューズ、バッグ、アクセサリー、ビューティーまでを展開するグローバルブランドであり、ヨーロッパ、北米、アジア、中東にわたる実店舗およびECでビジネスを展開している。H&Mグループの中でも、より洗練された世界観と表現力を重視する同ブランドにとって、今回のサンダースの起用は、クリエイティブ戦略の強化とグローバル競争力のさらなる向上を見据えた布石だと言える。