4月16日(現地時間)、スウェーデン発のファッションブランド「エイチアンドエム(以下、H&M)」は「ステラ マッカートニー(Stella McCartney)」との最新コラボレーションコレクションの全ルックをニューヨークにて発表した。発売日は5月7日。両者の初タッグから20周年を迎える節目となるこのコレクションは、マッカートニー自身のブランド25年の歩みを振り返る内容となっている。
20年前の原点、そして現在へ
ステラ マッカートニーとH&Mの最初のコラボレーションが発表されたのは、2005年11月のこと。H&Mにとっては2度目のデザイナーコラボレーションであり、ファッション業界におけるマス×ラグジュアリーの可能性を切り拓いた象徴的プロジェクトとして記憶されている。
あれから20年。今回のコレクションは、単なるアニバーサリー企画にとどまらず、マッカートニーが築いてきたブランドの軌跡そのものを映し出す構成である。先進的かつ既成概念にとらわれない彼女のビジョンが、アパレルとアクセサリーの両面に落とし込まれた。
過去と現在が交差するコレクション
コレクションの核となるのは、初期アーカイブに由来する遊び心あふれるアイコニックなアイテムと、現代的なシグネチャーとの融合。オーバーサイズシャツ、流れるようなトレンチコート、シャープなテーラリング、ビジューをあしらったプリントやスローガントップスが並ぶ。
ステラ マッカートニーは、コレクションについて次のようにコメントしている。
「このコレクションは、私のファッションの歴史を巡る旅のようなものです。現在のクラシックと、初期の試みやシグネチャーの進化を象徴するお気に入りを組み合わせています。遊び心があり、力強く、きらめきに満ち、喜びと洗練を感じさせるものです。」
ファラベラチェーンが紡ぐブランドの記憶
具体的な注目アイテムは多岐にわたる。ネック部分にブランドのシグネチャーであるファラベラチェーンを配したリブニットドレスとトップス、裾とつながるケープ状スリーブが印象的なロングホワイトドレス。煌びやかなパーティウェアやセパレーツ、デニム、さらには大胆なアーカイブのチェリープリントを採用したメッシュドレスやトップスも登場する。
中でもノスタルジーを色濃く漂わせるのが、スタッズで「Rock Royalty」の文字があしらわれたホワイトミニTシャツ。マッカートニーのデザイナーとしての原点を感じさせる一着だ。
アクセサリーも充実のラインナップ。バッグは6型展開で、スモールショルダーバッグ、大型トート、チョコレートカラーのチェーンストラップ付きバッグなどがそろう。多くにファラベラチェーンのディテールが採用されており、ネックレスやイヤリング、さらにローファーのフロントにも同じ意匠が展開される。素材にはリサイクルメタルが使用され、ミックストーン仕上げで現代的な抜け感を演出。


サステナビリティという一貫した哲学
素材選定には、マッカートニーが長年掲げてきた環境への明確な姿勢が反映されている。リサイクル素材、オーガニックコットン、RWS認証ウールに加え、コーティング素材には工業用トウモロコシやリサイクル植物油といった革新的な原料を採用。デザイナー自身のアクティビストとしての信念が、マスマーケット向けコレクションにも貫かれている点は特筆に値する。
キャンペーン──「&Stella」が象徴するつながり
キャンペーン撮影はロンドンにて、フォトグラファーのサム ロック(Sam Rock)が担当。出演者はレネー ラップ(Reneé Rapp)、アンジェリーナ ケンダル(Angelina Kendall)、アドウォア アボア(Adwoa Aboah)の3名。遊び心と自然体、ノスタルジーと未来志向が同居するムードが表現されている。
キャンペーン全体を貫くタグラインは「&Stella」。「&Here &Now」「&Me &You」といった形で多様に再解釈され、つながり、思いやり、そして過去・現在・未来を横断する在り方を象徴するメッセージとして機能する。

H&Mのアン ソフィー ヨハンソン(Ann-Sofie Johansson)は、今回のコラボレーションについてこう語る。
「ステラは常に大胆なビジョンを持ち続けてきました。このコレクションは、既成概念にとらわれない若きデザイナーから、タイムレスなデザインを確立した存在へと至る彼女の歩みを描いています。すべてのアイテムが魅力的であり、それぞれがユニークで力強いストーリーを語っています。」
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