メタバースから生まれる新しい職業 ジェマ・シェパードがメタバース グローバル ファッションディレクターに就任

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メタバース グローバル ファッションディレクターに就任したセレブリティスタイリスト, ジェマ・シェパード氏

2021年NFTやメタバースが市場を沸かせるようになってからというもの、それに伴い次々に新しいデジタルの職業が生まれている。

ファッション業界では世界初の「メタバース上でのグローバル・ファッションディレクター」と言う役職が出来た。

セレブリティ担当のファッションスタイリストのGemma Sheppard(ジェマ・シェパード)氏は、これまでに様々なテレビ番組でもファッションスタイリストとして重要な役を任されている有名スタイリストだ。

現在は「10 Years Younger in 10 Days (美容整形なしで10日で10歳若返る)」と言うイギリスの番組でのスタイリストとしても知られている。

 
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Gemma Sheppard, stylist on 10 Years Younger In 10 Days

そんなシェパード氏が、 Roblox (ロブロックス) と言うゲーミングプラットフォームからメタバースの仕事を依頼され、メタバース グローバル・ファッションディレクターと言う肩書きで就任することが決まった。

メタバース グローバル・ファッションディレクターとしての役割としては、ロブロックスのユーザーが購入した商品のスタイリングや、ユーザーのファッションを通じてロブロックス上でのアバターを個性的にする為のアドバイスをするとのこと。

現在のバーチャルの世界ではアバターのカスタマイズが出来ていても、現実の世界に比べるとその選択肢が多くはなく、アバターのファッションやその他の要素で個人のアイデンティティを表現出来るとは言えないのが現状だ。特にデザイン性の高いお洒落な洋服は数が少なく、シンプルなものや無難な選択肢ばかりが溢れている。

そんな悩みを解決すべく、ロブロックスはユーザーのアバターをよりリアルにすることで、現在4,320万人のデイリーアクティブユーザーのソーシャル体験を向上させたいと発表した。アバターのファッションにはカスタマイズ可能なスタイル、重ね着可能な服やアクセサリーなど、今までよりも多くの服装のオプションが含まれるようになる。

ロブロックスは、今後数カ月以内に、バーチャル・ワードローブのカスタマイズ、バーチャル試着の指導、デジタルウェアラブルのルックブックの開発、パーソナルスタイリング・ショールームの主催などがサービスとして開始する予定だ。

 

ブランドが注目するメタバース上に潜む魅力的なマーケット

 

ロブロックスではバーチャルのGucci(グッチ)のバッグを35万ロバックス(4,082ドル、約47万円)で販売されていた。

47万円相当のグッチのバッグは、実物ものと同じくらいの値段、物によっては実際のバックよりも高価格である。

また、2021年にロブロックスはNike(ナイキ)やグッチなどとパートナーシップを組み、いくつものファッションブランドがロブロックスのプラットフォーム上に体験型ワールドを設置する試みを行っている。

ロブロックスによると、3Dフェイスマスクというファッションアイテムが最も人気で、ロブロックスユーザーの5人に1人が、こういったファッションアイテムを通して毎日アバターを更新しているのだと言う。

2021年のロブロックスのデータによると、新規クリエイター数の成長率は300%を超え、特に女性ユーザーが急激しているというから驚きだ。

今後より若いユーザーがゲーミングプラットフォームに集まっていくことで、メタバース上のマーケットはファッションブランドにとっても、更に魅力的な市場になっていくだろう。