LVMHメティエ ダール、京都の西陣織の老舗「細尾」とパートナーシップを締結

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LVMH (モエヘネシー・ルイ・ヴィトン) メティエ ダールが京都西陣織の老舗、「株式会社 細尾」とパートナーシップを締結したことを発表した。2023年4月に岡山のデニム生地メーカーである「クロキ」との締結に続く締結発表になる。

この「細尾」との提携によって、LVMH メティエ ダールは、1200年にわたる西陣織の歴史を背景にテキスタイルの可能性を更に追求していく。また、植物による伝統的な染色技法の復活を手がけるなど、「細尾」の革新的かつ素材を見据えた根幹的なものづくりによって、日本が世界に誇る、シルク産業のすべての工程においてイノベーションを共に推進し、抜本的な再生と発展を目指す。

2015年に設立されたLVMH メティエ ダールは、牧畜を始め、なめし加工、金属加工、繊維やファブリック生産など、さまざまなモノづくり産業における事業の成長と活性化を目標とした独自性の高い統合的な取り組みである。この取り組みでは、責任ある調達プロセスを適用しながら、こだわり抜いた最高品質のマテリアルへのアクセスと確保を志すとともに、ラグジュアリー製品づくりに必要不可欠な優れた技術とサヴォアフェール(匠の技)の継承と発展に重きを置く。同社は、それぞれの産業で最高峰の技術を誇る世界的プレーヤーとの戦略的な提携や投資を行っている。

この度締結することになった「株式会社 細尾」は元禄元年(1688年)に京都の西陣にて織物業を創業。以来、きもの文化の継承に取り組み、伝統的なきものと革新的なテキスタイルを通じ、日本の優れた物づくりの価値を提供している。

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Courtesy of LVMH Japan
Courtesy of LVMH Japan

「株式会社 細尾」の代表取締役社長であり、12代目の細尾真孝氏は「LVMHメティエ ダールのコミュニティに参画することを心から光栄に思います。この取り組みは、日本と欧州をはじめとする世界のシルク産業に革新をもたらし、長きにわたる人類と絹の歴史を未来へ繋ぐ、大きな一歩になると確信しています。」と語った。

LVMHメティエ ダール CEOのマッテオ・デ・ローサ(Matteo De Rosa)は「シルクの芸術における卓越したノウハウを持つ「細尾」との新たな取り組みを通じて、日本独自の職人の手による卓越した技術、芸術性と創造性との対話を育み、メティエ ダールのコミュニティにおいて地域を超えたつながりへと発展していきます。このコラボレーションは、伝統的なシルク製造技術に革新をもたらすだけでなく、新たなアイデアや視点を生み出し、成長機会と世界的なビジビリティを高めます。異文化間での知識と専門技術の交流を促進することにより、世界各国の幅広い市場にアピールする素晴らしい製品を生み出すことができます。これは単に企業としての利益にとどまらず、グローバルな文化交流に貢献するものです。」とコメントしている。

古くから養蚕業や、シルク産業において交流があった日本と欧州。その長い歴史の中の事あるターニングポイントで相互的な関係性によって再生や復活といったイノベーションを経て現在に至る。この度のパートナーシップ締結によってその関係性は、世界のシルク産業の行く末を担う革新的な取り組みになるであろうことが期待される。

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