米百貨店のメイシーズ(Macy’s)、アークハウスとの委任状争奪戦に直面

アメリカの大手百貨店のメイシーズ(Macy’s)は、投資会社アークハウス(Arkhouse Management)とそのパートナーのブリゲイド・キャピタル(Brigade Capital)からの58億ドルの株式公開買い付けを拒否したわずか1ヶ月後に、アークハウス・マネジメントから9人の取締役候補を指名されたことで、取締役会での委任状争奪戦に直面している。

2月20日(ニューヨーク現地時間)、アークハウスは、小売、不動産、資本市場の経験を持つ役員を含む14名の取締役候補を発表。また、同社は、この取引の50%の株式部分について、750億ドル以上の運用資産を持つ、評価の高いエクイティ・パートナーの名前を含む、追加の資金調達の詳細を提供したことも明らかにした。

メイシーズの親会社であり、アメリカの百貨店のブルーミングデールズ(Bloomingdale’s)も保有しているメイシーズ・インク(Macy’s, Inc. )は、インフレ率の上昇と借入コストの高騰により顧客が支出を控えるなか、近年需要の低迷に苦しんでいる。しかし一方で、11月の四半期決算では、在庫削減の努力と美容商品への旺盛な需要により、市場予想を上回る結果を達成した。

声明の中でアークハウスは、「取締役会の業績不振の歴史と、信頼でき意欲的なバイヤーグループとの建設的な関与を拒否し続けてきたことから、メイシーズの取締役会を再編成するために、高い資質を持つ独立取締役を推薦することを決定した」とコメント。

メイシーズはアークハウスの取締役候補を評価し、「長期的な価値創造」に全力を尽くすと述べた。

2024年の年次総会の日程がまだ決まっていない同社の株価は、20日に1.4%下落しており、直近1年では、約7%株価が下落した。

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