メイシーズ(Macy’s)、2026年第1四半期は増収増益:ブルーミングデールズ好調で通期見通しを上方修正

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6月3日(現地時間)、米百貨店大手のメイシーズ(Macy’s, Inc.)は、2026年度第1四半期(2026年5月2日終了)の決算を発表した。売上高は前年同期比1.8%増の46億8,200万ドル、比較可能売上高は3.0%増となり、全ブランドでプラス成長を達成。また、好調な業績を受けて、同社は2026年度通期見通しを上方修正している。

Summary

  • メイシーズの2026年度第1四半期売上高は前年同期比1.8%増の46億8,200万ドルとなった
  • 比較可能売上高は3.0%増となり、全ブランドでプラス成長を達成した
  • ブルーミングデールズは比較可能売上高10.2%増となり、過去最高の第1四半期売上を記録した
  • 純利益は6,300万ドルとなり、前年同期の3,800万ドルから大幅に増加した
  • メイシーズは通期売上高および調整後EPS見通しを上方修正した

 

高級業態が成長を牽引

今回の決算では、特に高級業態の好調さが目立った。高級百貨店「ブルーミングデールズ(Bloomingdale’s)」は第1四半期として過去最高の売上高を記録し、高級ビューティ専門店「ブルーマーキュリー(Bluemercury)」も引き続き堅調な成長を維持した。

同社のトニー・スプリング(Tony Spring)会長兼CEOは次のように述べている。

「当社の『Bold New Chapter』戦略が勢いを増しており、5四半期連続で市場予想を上回る結果となりました。顧客の反応は非常に良好で、メイシーズおよびブルーミングデールズともに好調な業績を達成しました。」

全ブランドでプラス成長を達成

また比較可能売上高は、全社ベースで3.0%増となった。店舗閉鎖の影響を除いた「Go-Forward」ベースでは3.1%増となり、会社計画を上回る結果となっている。

ブランド別では、主力のメイシーズが1.6%増を記録。同社が重点投資を進める「Reimagine 200」対象店舗では2.4%増となり、店舗改装や商品戦略の成果が継続して表れている。

一方、ブルーミングデールズは10.2%増となり、7四半期連続でプラス成長を達成。ブルーマーキュリーも6.4%増となり、高級消費市場における需要の底堅さを示した。

クレジットカード事業が増益に寄与

第1四半期の総収益は48億9,200万ドルとなり、前年同期の47億9,300万ドルから増加した。

その他収益は2億1,000万ドルとなり、前年同期比8.2%増加。そのうちクレジットカード事業による純収益は1億7,200万ドルで、前年同期比11.7%増となった。健全なクレジットポートフォリオが収益拡大を支えた格好だ。

一方で、広告事業である「Macy’s Media Network」の純収益は3,800万ドルとなり、前年同期比5.0%減となった。同社は広告出稿時期の違いによる影響としている。

利益率への逆風を乗り越え増益

売上総利益率は38.9%となり、前年同期の39.2%から30ベーシスポイント低下した。ただし同社によると、この低下分は主に関税の影響によるものであり、関税要因を除けば前年並みの水準だったという。

営業利益は1億1,200万ドルとなり、前年同期の9,400万ドルから増加。純利益は6,300万ドルとなり、前年同期の3,800万ドルから65.8%増加した。

希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.23ドルとなり、前年同期の0.13ドルから大幅に改善。調整後EPSも0.13ドルとなり、会社ガイダンスを上回った。

財務基盤と株主還元を維持

2026年第1四半期末時点の現金および現金同等物は12億9,400万ドルとなった。総負債は24億3,200万ドルだったが、同社は2030年まで大きな長期債務の返済期限はないとしている。

また、在庫は前年同期比3.6%増となったものの、夏商戦に向けて適切な水準にあるとの見方を示した。

株主還元については、第1四半期中に5,000万ドルの配当金支払いを実施したほか、約260万株、総額5,000万ドルの自社株買いを実施している。

通期見通しを上方修正

好調な第1四半期業績を受け、同社は2026年度通期見通しを引き上げた。

売上高見通しは従来の214億〜216億5,000万ドルから215億〜217億5,000万ドルへ上方修正。比較可能売上高見通しも従来のマイナス0.5%〜プラス0.5%から、プラス0.5%〜プラス1.2%へ引き上げている。

また、調整後EPS見通しについても従来の1.90〜2.10ドルから2.00〜2.20ドルへ上方修正した。

同社は今後について、関税やマクロ経済環境など外部要因による不透明感は依然として存在するとしながらも、「Reimagine 200」店舗や高級業態への投資を継続し、中長期的な成長を目指す方針を示している。

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