イギリスのラグジュアリーブランド「マックイーン(McQueen)」は、2027年春夏コレクションをロンドン・ファッションウィークで発表することを明らかにした。ショーは2026年9月20日に開催予定で、クリエイティブ・ディレクターのショーン・マクギア(Seán McGirr)にとって、ロンドンで披露する初のランウェイショーとなる。
長年パリを発表の舞台としてきたマックイーンだが、今回の決定によりブランドの原点であるロンドンへ再び戻ることとなる。発表によると、コレクションではメゾンを象徴する卓越したテーラリングとオケージョンウェアの伝統を継承しながら、ウィメンズおよびメンズの両ラインを展開する予定だ。
Summary
- マックイーンが2027年春夏コレクションをロンドン・ファッションウィークで発表すると発表し、ブランドの原点であるロンドンへ復帰
- ショーは2026年9月20日に開催予定で、クリエイティブ・ディレクターのショーン・マクギアにとってロンドンでの初のランウェイショーとなる
- CEOのジャンフランコ・ダッティスは、ロンドン復帰をブランドのアイデンティティとヘリテージを再確認する重要な節目と位置付けた
- 2026年春夏コレクションで示された新たなクリエイティブの方向性を踏まえ、2027年春夏は新体制下における次なる進化を示すコレクションとして注目を集めている
新たな時代を担うショーン・マクギア
2023年10月よりアレキサンダーマックイーンの新クリエイティブ・ディレクターを務めるマクギアは、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が率いるロエベ(LOEWE)や、ドリス ヴァン ノッテン(Dries Van Noten)、ユニクロ(UNIQLO)などで経験を積んできた。
サラ・バートン(Sarah Burton)の後任としてマックイーンに迎えられた際、ブランドはアーカイブの再解釈と次世代への進化という大きな課題に直面していた。 就任後に発表したコレクションでは、創業者アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)が築いた反骨精神やダークロマンティシズムを現代的に再構築しながら、より若い世代へ向けた新たな表現を模索している。
今回のロンドンでのショーは、そうしたマクギアのビジョンをブランドのルーツと結びつける象徴的な舞台となる。
今回の発表に際し、マクギアは次のようにコメントしている。
「ロンドンは常にマックイーンの心の中心にありました。この街には独特の生々しいエネルギーがあり、それはメゾンの歴史全体を貫き、現在私たちが行うすべての創作活動の源となっています。ロンドン・ファッションウィークへの復帰は、その精神や、この街とメゾンを定義するクリエイティブコミュニティと深く再びつながる機会となります。」
ブランドのアイデンティティを再確認する節目
また、2025年にCEOへ就任したジャンフランコ・ダッティス(Gianfranco D’Attis)は、これまでプラダ(Prada)やクリスチャン ディオール クチュール(Christian Dior Couture)などでキャリアを積み、ラグジュアリービジネスにおける豊富な経験を持つ。
ダッティス(Gianfranco D’Attis)は、今回の復帰について次のように述べている。
「マックイーンをロンドン・ファッションウィークへ戻すことは、メゾンにとって重要な節目となります。ロンドンは私たちの物語が始まった場所であり、今なおブランドのアイデンティティの中核を成しています。英国ファッション協議会(British Fashion Council)と、この街の卓越したクリエイティブエコシステムへのコミットメントを改めて示せることを誇りに思います。マックイーンのヘリテージを継承しながら、その未来を築いていくことをこれからも続けていきます。」
また、英国ファッション協議会(British Fashion Council)のCEOであるローラ・ウィア(Laura Weir)は、今回の発表を歓迎している。
「CEO就任以来、私の最も大きな目標のひとつがアレキサンダー・マックイーンをロンドン・ファッションウィークへ迎え戻すことでした。これほどまでに世界のファッション業界に強い影響を与えたブランドは多くありません。今こそブランドをロンドンの原点へ迎え入れる時です。マックイーンの復帰は、大胆で独創的な英国クリエイティビティへの力強い信頼表明です。私たちはメゾンを公式スケジュールへ再び迎えられることを誇りに思うとともに、今後のシーズンに向けて意義あるパートナーシップを築いていくことを楽しみにしています。」
2026年春夏で見えた「新生マックイーン」
マクギアによる2026年春夏コレクションでは、ブランドの象徴であるテーラリングや歴史的なコードを継承しながらも、よりシャープで都会的なシルエットが提示された。 過去のアーカイブを単純に再現するのではなく、現代の視点で再編集するアプローチは、創業者への敬意と未来への挑戦を同時に感じさせるものだった。
今回発表される2027年春夏コレクションでは、そのクリエイティブな探求がさらに発展することが期待される。
原点回帰が示す新たな一歩
マックイーンは1992年にロンドンで誕生し、「Highland Rape」「Voss」「No.13」など数々の歴史的コレクションを通じてファッション史に名を刻んできた。
2001年以降はパリを拠点としてきたが、今回のロンドン・ファッションウィーク復帰はブランドのヘリテージを再確認する象徴的な決断である。
マクギアとダッティスによる新体制が本格的に動き出すなか、2027年春夏シーズンのロンドンは、マックイーンにとって新たな章の幕開けを象徴する舞台となりそうだ。
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