6月1日(現地時間)、ケリング(Kering)は、ジャンフランコ・ダッティス(Gianfranco D’Attis)を「アレキサンダー マックイーン(Alexander McQueen)」の最高経営責任者(CEO)に任命したことを発表した。就任日は2026年6月3日付で、今後はケリングCEOのルカ・デ・メオ(Luca de Meo)に直属し、ロンドンを拠点に職務を担う。
Summary
- ケリングが、ジャンフランコ・ダッティスをアレキサンダー マックイーンの新CEOに任命
- 就任日は2026年6月3日付で、ロンドンを拠点に職務を担う
- ダッティスはプラダ、LVMH、リシュモンで要職を歴任したラグジュアリー業界の経験豊富な経営者
- 今後はブランドの明確化、実行力の向上、財務パフォーマンス改善を推進する
- 前CEOのジャンフィリッポ・テスタは2026年後半にケリングを退社予定
ダッティスはラグジュアリー業界で25年以上にわたる国際的なキャリアを有し、ブランド開発、小売戦略、顧客エンゲージメントの分野で豊富な経験を持つ。直近ではプラダ(Prada)のCEOを務め、顧客中心の戦略と規律ある経営アプローチを通じてブランド価値の向上と成長を推進した。それ以前には、LVMHおよびリシュモン(Richemont)においてアジア、アメリカ、欧州で経営幹部職を歴任し、事業拡大や組織変革を主導してきた。
今回の人事は、アレキサンダー マックイーンが新たな成長フェーズへ移行するタイミングで発表された。ブランドは現在、より焦点を絞ったコレクション展開、適正化されたリテールネットワーク、効率化された組織体制を軸に、収益性とブランド価値の向上を目指した経営改革を進めている。
ダッティスは今後、ブランドのポジショニング強化、事業運営の実行力向上、そして財務パフォーマンスの改善を担い、メゾンの次なる成長を率いることになる。
ルカ・デ・メオCEOは今回の発表に際し、「ジャンフランコをケリングに迎えることができ、大変うれしく思います。彼は戦略的ビジョン、オペレーションにおける高い実行力、そしてラグジュアリー業界に関する深い知見を兼ね備えています。ブランドのアイデンティティをさらに明確にしながら、規律ある事業運営を推進する彼の能力は、アレキサンダー マックイーンの可能性を最大限に引き出す上で重要な役割を果たすでしょう」とコメントした。
またケリングは、これまでアレキサンダー マックイーンのCEOを務めてきたジャンフィリッポ・テスタ(Gianfilippo Testa)に対し、これまでの貢献への感謝を表明した。テスタは2026年後半にグループを退社する予定であり、ケリングは今後の活躍を祝福している。
なお、今回のCEO交代は、2023年にクリエイティブ・ディレクターへ就任した ショーン・マクギア(Seán McGirr)の体制強化とも重なる。ブランド再構築を進める中で、クリエイティブと経営の両面から新たな成長戦略を加速させる狙いがあるとみられる。

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