6月8日(現地時間)、フランスの百貨店グループ「プランタン(Printemps)」は、監査役会の決定により、レミー・ボーム(Rémy Baume)をグループ最高経営責任者(CEO)に任命したことを発表した。
戦略立案や企業変革、オペレーション管理などの分野で豊富な経験を持つボームは、リテールおよびブランディング領域において高い専門性を有する経営者として知られている。今回の人事は、変化する消費環境や小売市場への対応を進める中で、プランタンのさらなる成長と変革を支える新たなリーダーシップ体制の構築を目的としたものとみられる。
Summary
- プランタンは、レミー・ボームをグループ最高経営責任者に任命
- ボームは、戦略、企業変革、オペレーション管理、リテール、ブランディング領域で豊富な経験を有する
- 監査役会は、ボームの「戦略的ビジョンと卓越した実行力」を評価
- 同グループはあわせて、アントニー・ロドリゲスを最高財務・管理責任者に任命
- ロドリゲスは2026年にグループ執行委員会へ参加予定
変革を担う新CEOに就任
プランタンによると、ボームはこれまで複数の企業において戦略策定から組織変革、事業運営まで幅広い領域を担当し、競争の激しい市場環境の中で成果を上げてきた実績を持つ。
CEO就任にあたり、ボームは次のようにコメントしている。
「創業以来、プランタンは近代商業の革新を牽引してきた存在です。この先駆的な企業の舵取りを担うことは、私にとって大きな名誉です。献身的なチームの皆さん、そして素晴らしいパートナーブランドの皆様とともに、この時代だからこそ実現できる可能性を原動力に、人間味あふれる活気ある新たな章を築いていきたいと思います。」
また今回の任命について、プランタンの監査役会は、ボームが持つ戦略的視点と実行力、そしてリテールおよびブランド領域への深い理解を高く評価。
監査役会は声明の中で「レミーのこれまでのキャリアは、極めて競争の激しい環境において、戦略的ビジョンと卓越した実行力を両立できる能力を示しています。さらに、企業変革、リテール、ブランディングに対する深い理解を兼ね備えており、プランタンの持続的な成長を実現する上で大きな強みとなるでしょう」と述べた。

新たな経営体制を構築
1865年創業のプランタンは、フランスを代表する百貨店グループとして長年にわたりラグジュアリーおよびファッション市場を牽引してきた。近年はリテールを取り巻く環境が大きく変化する中で、顧客体験やブランド価値の強化に向けた取り組みを進めている。
今回のCEO人事に加え、同グループは5月28日(現地時間)に、財務部門の新たなリーダーシップ体制も発表した。アントニー・ロドリゲス(Antony Rodrigues)が最高財務・管理責任者(Chief Financial and Administrative Officer)に任命され、2026年にグループ執行委員会へ参加する予定である。
ロドリゲスはリテール業界で20年以上の経験を持ち、2007年にセフォラ(Sephora)でキャリアをスタート。その後、メンズウェアブランドのセリオ(Celio)で8年間にわたり複数の財務関連ポジションを歴任し、2018年にはグループ管理統括ディレクターを務めた。2019年にプランタンへ入社後は管理統括ディレクターとしてグループの財務管理を担っており、今回の任命は同社の新たな経営体制を支える重要な人事となる。

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