先月6月15日 ニューヨーク、マンハッタンのミッドタウンに Web3 NYC Gallery(Web3 ニューヨークシティ ギャラリー) と呼ばれるWeb3に特化したギャラリースペースがオープンしたのをご存知だろうか。このギャラリーはミッドタウンの中でも有名ブランドのストアが立ち並び、観光客の人通りが多いフィフスアベニューに位置し、徒歩7分歩けばタイムズスクエアと言う最高のロケーションだ。
誰もが道を歩いているとふと目に留まる開放的なウィンドウの奥にはTokenframe とのコラボレーションで実現したNFTを表示できるデジタルフレーム上に、約300点のNFTコレクションがディスプレイされている。
Web3ギャラリーではジェネシスNFTを使用し、誰でもが、どこからでも、制作または所持している独自のNFTをディスプレイで販売できる。NFTをリモートでコントロールしながら独占的権利を所有できることがオープン時から大きな話題となった。
このWeb3ギャラリーにてジェネシスNFTを購入する場合、最初の一次販売であろうと、将来的に二次市場からであろうと、ギャラリーでほぼすべてのNFTをディスプレイ可能だ。※ポルノ関連や模造品のNFTについてはディスプレイ権限が与えられない。
また、Web3 ギャラリーでは、所有者がウェブサイトを介してイーサリアムウォレットに接続し、表示する画像を選択できるソフトウェアプラットフォームを開発した。(Tokenframeは、将来SolanaやTezosなどの他のパブリックブロックチェーンのサポートを追加する予定とのこと。)
ギャラリー内で、展示されているNFTを購入したい場合、来場者はフレームのQRコードをスキャンして、売りに出されているNFTを購入可能だ。 ストアには常にNFTに精通したアソシエイトが駐在しており、購入者がウォレットをセットアップしてアートワークを購入する為のサポートから、NFTのプロセスを理解したり、模造品を購入しないようにするのアドバイスなどを行っている。
このギャラリーで働くNFTスペシャリストは、「今後企業やブランドはタイムズスクエアのビルボードに莫大な費用をかけて広告を打つよりも、このWeb3 NYC GalleryにNFTアートをディスプレイする方が10分の1以下の広告費で多くの来場者の目にしっかりと留まり、費用対効果が高いことに気づくだろう。このギャラリー運営の一つの目的として、企業やアーティストらがこのNFTスペースを活用することで、多くの人にリーチし、ブランドとしての認知や知名度を高めていけることが挙げられる。」とOSFに話した。
また、Web3ギャラリーではNFTに限らず、Web3ゲーム、暗号通貨、およびメタバースに関しても取り扱っており、様々な形でアイテムを体験出来る。Web3関連のイベントも定期的に開催されており、成長を続けるWeb3市場についての学びの場としても活用されている。
NFT市場は2021年に大幅に拡大し、約250億ドルの取引額を生み出した。現在さらに世界中で盛り上がりを見せるこの市場は、2022年の不安定な経済状況にも左右されず、昨年の取引額を打ち破る程軌道に乗っている。
また、Web3ギャラリーは数ヶ月以内にアメリカの他の州にも展開を拡大する予定だ。こうしたWeb3ギャラリーの存在から今後さらにNFTが私たちにとって身近なものになり、企業にとっては新たなマーケティング手法として導入されていくだろう。
Web3 NYC Gallery公式サイトより