グッチ(Gucci)、新プロジェクト「The Art of Silk」を発表:アーカイブを起点にシルクの新章へ

gucci

イタリアのラグジュアリーメゾン「グッチ(Gucci)」は、ブランドのシルク製品におけるクラフツマンシップの伝統に新たな視点を加えるプロジェクト「The Art of Silk」を展開する。同プロジェクトは、アーカイブに収められたスカーフを現代的に再解釈することで、ブランドの原点と現在を結び直す試みだ。

スカーフのセレクションを手がけたのは、アーティスティック・ディレクターのデムナ(Demna)。フィレンツェのグッチ アーカイブから選び出された各デザインは、オリジナルの魅力を保ちながらも、シルクスカーフという表現媒体の可能性を繊細かつ豊かに体現している。

コレクション概要

ラインナップには「Your Majesty」「Double Trouble」「Morso D’Oro」「Giardino di Seta」「Lungomare」「Hard-Wear」「Salon Privé」「Il Gattino」の8点に加え、ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)の新本館デヴィッド・ゲフィン・ギャラリーズのオープニングを記念したフローラ プリントの限定デザイン2点が含まれる。フローラ、アニマリエ(動物)、ノーティカル(航海)をはじめとする象徴的モチーフが、グッチ初期のヴィジュアル表現の豊かさを呼び起こす構成となっている。

unnamed 3

unnamed 4

サステナビリティとイタリアン・シルクの再興

限定フローラ スカーフには、南イタリア産の最高品質シルクを使用。カラブリアを拠点とするニード・ディ・セタ(Nido di Seta)およびオンジェッタ(Ongetta)との協働により生産されたものである。かつて栄えたシルク産業の再興を支援するこの取り組みは、有機桑栽培や遊休地の再生、地域経済の活性化に寄与。生産には再生可能エネルギーを活用し、小規模農家間の協力ネットワークのもとで持続可能なクラフツマンシップを追求している。

アート界との連携

グッチとアート界の継続的なつながりを象徴する施策として、LACMA限定スカーフは同美術館のショップおよびグッチ ビバリーヒルズ フラッグシップにて販売される。さらにフィレンツェ美術アカデミー(Accademia delle Belle Arti di Firenze)とのコラボレーションでは、同アカデミーの学生がスカーフのデザインを題材に10点の絵画を制作。完成作品はグッチ ビバリーヒルズ店にて展示される予定で、参加学生への奨学金支援も行われる。

unnamed 6

unnamed 7

プロジェクトの歩み

「The Art of Silk」は2025年に始動。第1章では、ジュリア・ガーナー(Julia Garner)を起用しスティーヴン・マイゼル(Steven Meisel)が撮影した広告キャンペーンを展開したほか、アスリーヌ(Assouline)社との共同でアートブック「Gucci: The Art of Silk」を刊行した。続く「90 × 90」では、9名の国際的アーティストがフローラ、アニマリエ、ノーティカル、エクエストリアン(乗馬)、GGパターンの5つのアーカイブ テーマを再解釈し、シルクスカーフを現代アートの表現媒体として位置づけた。

1921年フィレンツェ創業のグッチは、社長兼CEOフランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)とアーティスティック・ディレクターのデムナのもと運営されている。グローバル・ラグジュアリー・グループのケリング(Kering)傘下。

Copyright © 2026 Oui Speak Fashion. All rights reserved.