ロサンゼルスの文化拠点として知られる「ロサンゼルス・カウンティ美術館(Los Angeles County Museum of Art、以下LACMA)」は、このほど、南カリフォルニア発の高級オーガニックグローサリーの「エレウォン(Erewhon)」と提携し、美術館内に初となるカフェ「Erewhon at LACMA」をオープンした。
同カフェは2026年4月19日(現地時間)、デヴィッド・ゲフィン・ギャラリーズのオープニングシーズンにあわせて始動。会員向けプレビュー期間を経て、5月4日より一般来館者にも開放されている。営業は夏季までを予定しており、今後は来館体験の一部として定着していくことが期待される。
空間設計においても、アートと食の融合が意識されている。W.M.ケック・プラザ北東のパビリオンに位置し、アレクサンダー・カルダー(Alexander Calder)による1964年のキネティック彫刻《Three Quintains(Hello Girls)》を望むロケーションを活かした設計となっている。屋内外にシーティングを備え、鑑賞と休息をシームレスにつなぐ場として機能している。
提供されるメニューは、エレウォンが長年培ってきたブランド価値を体現する内容だ。オーガニックコーヒーや抹茶、フレッシュペストリー、シグネチャースムージー、コールドプレスジュースに加え、テイクアウト形式の軽食やオーガニックスナックを展開。近年、同ブランドを象徴する商品として話題を集めるスムージーなどの人気メニューも含まれ、ローカルコミュニティとの接点を美術館内へと拡張する役割を担う。
今回の取り組みは、LACMAにとって、来館者の滞在時間や体験価値を高める戦略的施策であり、エレウォンにとっては初の美術館コラボレーションという新たなブランド展開のステージとなる。
LACMAのCEO兼ウォリス・アネンバーグ・ディレクターであるマイケル・ゴーヴァン(Michael Govan)は次のように述べている。
「デヴィッド・ゲフィン・ギャラリーズのオープニングシーズンにあわせて、Erewhon at LACMAを開始できることを大変嬉しく思います。Erewhonは創造性とウェルビーイングを重視し、コミュニティに深く根ざしたロサンゼルスの象徴的存在です。多様で世代を超えた来館者に向けた魅力的なフード体験を共に創出していくことを楽しみにしています。公共アートに囲まれた空間でのひとときの休息は、LACMA体験において欠かせない要素となるでしょう。」
また、エレウォンのCEO兼オーナーであるトニー・アントチ(Tony Antoci)と、プレジデント兼オーナーのジョセフィン・アントチ(Josephine Antoci)は共同で次のようにコメントしている。
「LACMAとのパートナーシップは、当社にとって初の美術館との協業であり、非常に意義深い節目となります。ロサンゼルスを祝福するような取り組みであり、ErewhonとLACMAが一体となって、私たちが愛するコミュニティに栄養とインスピレーションを届ける機会になると感じています。」
なお、Erewhon at LACMAは、美術館内における3つの新ダイニングコンセプトの第一弾として位置付けられ、今後レストランおよびワインバーのオープンも予定されている。LACMAは「鑑賞の場」から「滞在・体験の場」へと進化を加速させていくのが狙いだ。
さらに5月13日(現地時間)には、ディオール(Dior)が2027年クルーズ・ショーの開催をLACMAの新棟「デヴィッド ゲッフェン ギャラリーズ」で控えている。
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