5月20日(現地時間)、米ニューヨークを拠点とするブランドマネジメント企業「マーキー・ブランズ(Marquee Brands)」は、「ロベルト カヴァリ(Roberto Cavalli)」の過半数株式を取得する正式契約を締結したことを発表した。取引は、ドバイを拠点とする複合企業「ダマック・グループ(DAMAC Group)」との戦略的パートナーシップのもと実施されるもので、2026年第2四半期中の完了を予定している。なお、ダマックは取引完了後も主要株主としてブランドへの関与を継続する見込みだ。
Summary
- マーキー・ブランズが、ダマック・グループとの戦略的提携を通じてロベルト カヴァリの過半数株式を取得へ
- ダマック・グループは取引完了後も主要株主としてブランド運営に関与を継続する見込み
- ミラノ拠点のザ・レベル・グループが、ファッション事業の主要運営パートナーに就任
- ブランドレジデンスやホスピタリティ事業を含むライフスタイル展開をグローバルで拡大予定
- ロベルト カヴァリは、マーキー・ブランズにとって22番目のブランドとなる
1970年にフィレンツェで創業したロベルト カヴァリは、大胆なプリントやグラマラスな美学、イタリアならではのクラフツマンシップで知られるラグジュアリーメゾンである。今回の取引により、同ブランドは、「マーサ・スチュワート(Martha Stewart)」「ローラ アシュレイ(Laura Ashley)」「ビーシービージーマックスアズリア(BCBGMAXAZRIA)」などを擁するマーキー・ブランズのポートフォリオに加わることとなった。
マーキー・ブランズCEOのヒース・ゴールデン(Heath Golden)は、今回の発表に際し、次のようにコメントしている。
「ロベルト カヴァリは、強いクリエイティブアイデンティティと揺るぎないブランド哲学を持つ、イタリアを象徴するラグジュアリーメゾンのひとつです。私たちは、慎重なブランド運営と戦略的拡大を通じて、この基盤の上にさらなる成長の可能性を見出しています。ラグジュアリー不動産分野を牽引するダマックとの提携により、世界規模でロベルト カヴァリのブランド体験をさらに高めていきたいです。」
近年、ロベルト カヴァリはブランド基盤の再構築を進めており、今回の提携はその次の成長フェーズを見据えた動きとして位置付けられる。ファッション事業だけでなく、ブランドレジデンスやホスピタリティ領域まで含めたライフスタイル展開を強化していく方針だ。
ダマック・グループ創業者のフセイン・サジワニ(Hussain Sajwani)は、以下のように述べている。
「ロベルト カヴァリは、世界でもっとも個性的なラグジュアリーブランドのひとつであります。ここ数年、ブランド基盤の強化に注力してきたが、次のステージへ引き上げるためには、専門性を持つ戦略的パートナーが必要だと考えていました。マーキー・ブランズこそ、その最適なパートナーであると確信しています。」
また、「私たちはこのブランドに強い愛着を持っており、今後も大きな株式を保有し続けます。マーキー・ブランズによるブランド拡大を支援するとともに、引き続きダマックが単独で所有・運営するブランドレジデンスやホスピタリティ事業を通じて、世界主要都市におけるロベルト カヴァリのライフスタイル展開を拡大していきたい」とコメントしている。
今回の取引の一環として、ミラノ拠点の「ザ・レベル・グループ(The Level Group/TLG)」が、ロベルト カヴァリの中核オペレーティングパートナーに指名された。TLGは、ウィメンズおよびメンズコレクションの開発、生産、流通を担うほか、欧州および米国におけるリテール、EC運営、ホールセール展開も統括する予定である。
なお、マーキー・ブランズは、近年ヘリテージブランドの取得を通じて事業規模を拡大しており、ロベルト カヴァリは同社にとって22番目のブランドとなる。今回の買収により、同社ポートフォリオ全体の小売売上高は約50億ドル規模に達するとされている。
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