イタリアのラグジュアリーブランド「プラダ(Prada)」が、カルチャープログラム「プラダ モード ニューヨーク(Prada Mode New York)」の第14回目を、ニューヨークの歴史的ホテル「ホテル・チェルシー(Hotel Chelsea)」にて開催することを発表した。会期は、プライベートメンバー向けプログラムが2026年6月3日〜4日、一般公開が6月5日〜7日までとなる。
Summary
- 「プラダ モード ニューヨーク」が2026年6月にホテル・チェルシーで開催
- ニコラス・ウィンディング・レフンと小島秀夫によるプロジェクト「Satellites II」を展開
- 会場では没入型インスタレーションやマイクロテレビスタジオ形式の演出を実施
- トーク、上映、コンサート、パフォーマンスなど多彩なカルチャープログラムを開催予定
- 近年は「ミュウミュウ」を含むプラダグループ全体で、没入型カルチャー体験への注力を強めている
今回のプロジェクトは、デンマーク人映画監督ニコラス・ウィンディング・レフン(Nicolas Winding Refn)と、日本人ゲームクリエイター小島秀夫(Hideo Kojima)とのコラボレーションにより実現した「Satellites II」。2025年に発表された展覧会「Satellites」を発展させた内容であり、“愛”“言語”“創造性”をテーマに、両者の長年にわたる対話や友情を軸に構成される。

会場となるホテル・チェルシーは、ニューヨークのカルチャー史を象徴する場所の一つとして知られており、今回のプロジェクトでは、その複層的な建築空間全体を活用した没入型体験が展開される。公共空間からプライベート空間、さらに親密な居住空間までを横断する構成となっており、空間そのものが物語性を持つ演出となる。
プラダによる公式説明では、「空間的なナラティブは、プライベートな環境と集合的なアクセス可能性とのバランスを反映し、クラシカルでありながら先進的なSF美学によって、この歴史的な舞台を再解釈する」と記されており、歴史的建築と未来的な想像力を融合させた空間演出が特徴となる。
また、プライベートプログラム期間中には、一部のゲストルームが“マイクロテレビスタジオ”として機能し、招待客向けにオリジナルパフォーマンスを実施。その後、同空間は一般公開向けインスタレーションとして再構成され、用途や知覚が変化する展示空間として公開される予定だ。
さらに、ホテル内だけでなくニューヨーク市内各所でも、レフンと小島による継続的なアイデア交換をテーマとしたサイトスペシフィック作品を展開。映像、言語、カルチャー、メディアを横断しながら、人間同士のコミュニケーションや繋がりを探求する内容となる。
会期中には、トークセッション、コンサート、上映会、パフォーマンス、放送形式を再解釈したライブプログラムなど、多角的なカルチャープログラムも開催予定。加えて、キュレーションされたダイニング体験も提供されるという。
カルチャー体験へ進化する「Prada Mode」
近年の「プラダ モード」は、ブランドイベントの枠を超え、ファッション、映画、建築、音楽、テクノロジーを横断する実験的な文化プラットフォームとして存在感を強めている。2025年にはロンドンで開催された第13回「プラダ モード」において、アーティストデュオ、エルムグリーン&ドラッグセット(Elmgreen & Dragset)によるインスタレーション「The Audience」を展開。キングス・クロス地区の「タウンホール(Town Hall)」を舞台に、映画館空間を再構築した没入型インスタレーションが公開され、Frieze Week期間中の話題を集めた。会場では、実在する観客とシリコン製彫刻が混在する空間演出を通じて、“観る側/観られる側”という現代社会における視線構造や公共体験を問いかける内容となっていた。
さらに、2025年5月には、「ミュウミュウ(Miu Miu)」も、ニューヨークのチェルシー地区にある「ターミナル・ウェアハウス(Terminal Warehouse)」にて、「Tales & Tellers」を開催。同プロジェクトは、「ミュウミュウ」の映像プロジェクト「Women’s Tales」をベースに構成され、ポーランド人アーティスト、ゴシュカ・マクーガ(Goshka Macuga)がコンセプトを担当。ブランドの世界観を、映画、ライブパフォーマンス、空間演出を通して再構築した。
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