5月28日(現地時間)、フランス発ラグジュアリーメゾン「ランバン(Lanvin)」が、新たな最高経営責任者(CEO)としてバーバラ・ヴェルシン(Barbara Werschine)を任命したことを発表した。これまでCEOを務めていたアンディ・ルー(Andy Lew)の後任として就任し、ブランドのグローバル戦略や成長加速を担う。
Summary
- ランバンが、新CEOにバーバラ・ヴェルシンを任命
- ヴェルシンは、エリック・ボンパール前CEOであり、エルメスなどでの経験を持つ
- 今後はブランドのグローバル戦略、成長加速、国際市場でのポジショニング強化を担う
- ピーター・コッピングと連携し、ウィメンズおよびメンズウェアの強化を進める
- ホーム&ライフスタイル領域への拡張も視野に、ランバンの新章が始動する
今回の人事は、近年再構築を進めてきたランバンの次なるフェーズを象徴する動きとして注目を集めている。特に、ファッション領域にとどまらない“ライフスタイルメゾン”としての再定義が、今後の大きなテーマとなる見通しだ。
ヴェルシンは直近まで、フランスのカシミアブランド「エリック・ボンパール(Eric Bompard)」のCEOを務めていた。2020年から2024年までブランドを率い、ランバンによると、その在任期間中に「ブランドのモダナイズと財務パフォーマンスの最適化を成功させた」という。
また、「エルメス(Hermès)」では約7年間勤務し、そのうち後半の5年間はレザーグッズコレクション部門ディレクター兼エグゼクティブコミッティーメンバーを務めた経歴を持つ。そのほか、「ザディグ エ ヴォルテール(Zadig & Voltaire)」、「セリーヌ(Celine)」、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」などでもマネジメントや事業開発分野で経験を積んできた。
ランバンは声明の中で、ヴェルシンについて「ラグジュアリー業界における豊富な専門知識と優れた実績を持つ人物」と説明。さらに今回の任命について、「豊かなヘリテージと現代的かつ野心的な成長戦略を融合させ、新たな章を切り開くという意思を示すもの」であるとしている。
今後ヴェルシンは、2024年9月にアーティスティック・ディレクターへ就任したピーター・コッピング(Peter Copping)と連携しながらブランド戦略を推進していく。コッピングがパリで発表した2026年ウィンターコレクションは、ランバン再生に向けた重要なステップとして位置づけられており、特にウィメンズ・レディ・トゥ・ウェアの方向性において新たな基盤を示した。
また、今後の戦略ロードマップには、メンズウェアカテゴリーの強化に加え、ホームおよびライフスタイル分野への拡張も含まれている。これは、クチュールメゾンとしての歴史だけでなく、ライフスタイルブランドとしてのルーツにも再び光を当てる狙いがあるとみられる。
なお、アンディ・ルーは今後、「ランバン・グループ(Lanvin Group)」のエグゼクティブ・プレジデント職に専念する。同グループは、「ウルフォード(Wolford)」、「セルジオ ロッシ(Sergio Rossi)」、「セント・ジョン ニッツ(St. John Knits)」など複数のブランドを傘下に持つ。
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