AIショッピングアプリ「フィア(Phia)」、シリーズAで3,550万ドルを調達:著名投資家が相次ぎ参画

Phia
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5月29日(現地時間)、AIを活用したショッピングアプリ「フィア(Phia)」が、シリーズAラウンドで3,550万ドルの資金調達を実施したことを発表した。著名投資家やテクノロジー業界の有力経営者が多数参加し、AIコマース分野における注目企業として存在感を高めている。

Summary

  • AIショッピングアプリ「フィア」がシリーズAラウンドで3,550万ドルの資金調達を実施
  • 累計調達額は4,350万ドルに達し、アリックス・アールやシドニー・スウィーニー、アレクサンドル・アルノーら著名投資家が参加
  • フィアは2025年4月のローンチ以来、ユーザー数150万人超、提携ブランド数9,600以上へと成長
  • AIを活用し、価格比較、再販価値分析、価格変動追跡などを通じて購買意思決定を支援
  • テクノロジー業界とファッション業界の双方から注目を集めるAIコマース企業として存在感を高めている

 

フィアは、フィービー・ゲイツ(Phoebe Gates)と、起業家・気候活動家のソフィア・キアニ(Sophia Kianni)が共同創業したスタートアップ企業だ。フィービーは、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ(Bill Gates)とメリンダ・フレンチ・ゲイツ(Melinda French Gates)の娘としても知られる。

フィアのAIショッピングプラットフォームでは、小売サイトとリセール市場を横断して価格情報を比較し、消費者がより合理的な購買判断を行えるよう支援する。

現在、9,600以上のブランドと提携し、3億5,000万点以上の商品データを保有。商品の再販価値の算出、価格変動の追跡、割引コードの活用支援、より安価な代替商品の提案などを行う「ショッピングエージェント」機能も提供している。

今回のラウンドは、ノータブル・キャピタル(Notable Capital)、コースラ・ベンチャーズ(Khosla Ventures)、クライナー・パーキンス(Kleiner Perkins)が主導。2025年に実施した800万ドルのシードラウンドと合わせ、累計調達額は4,350万ドルとなった。

また、2026年1月時点では企業評価額が1億8,550万ドルと報じられており、ローンチからわずか1年余りで急速な成長を遂げている。

著名投資家が相次ぎ参画

今回の資金調達には、ファッション、エンターテインメント、テクノロジー業界を代表する著名人や起業家が参加したことで、大きな話題を呼んでいる。

新たな投資家には、アリックス・アール(Alix Earle)、クロエ・カーダシアン(Khloé Kardashian)、シドニー・スウィーニー(Sydney Sweeney)、ジェシカ・アルバ(Jessica Alba)、パリス・ヒルトン(Paris Hilton)、プリヤンカー・チョープラー・ジョナス(Priyanka Chopra Jonas)、カーリー・クロス(Karlie Kloss)、アシュリー・グラハム(Ashley Graham)、ミンディ・カリング(Mindy Kaling)、オリビア・カルポ(Olivia Culpo)、アイス・スパイス(Ice Spice)、アレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)らが名を連ねる。

また、ロビンフッド(Robinhood)の共同創業者兼CEOであるウラジミール・テネフ(Vladimir Tenev)、メタ(Meta)のプロダクト責任者ナオミ・グライト(Naomi Gleit)、リンクツリー(Linktree)の共同創業者アレックス・ザッカリア(Alex Zaccaria)、イレブンラボ(ElevenLabs)の共同創業者マティ・スタニシェフスキー(Mati Staniszewski)など、テクノロジー業界の有力経営者も参加している。

なお、前回のシードラウンドには、クリス・ジェンナー(Kris Jenner)、ヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)、サラ・ブレイクリー(Sara Blakely)、マイケル・ルービン(Michael Rubin)らが出資していた。

ローンチから1年で150万人超のユーザーを獲得

2025年4月に正式ローンチされたフィアは、サービス開始から約1年でユーザー数150万人を突破。米TIME誌の「Best Inventions」にも選出されるなど、消費者向けAIサービスとして急速に存在感を高めている。

近年、生成AIを活用したコマースサービスへの投資は世界的に拡大しており、フィアもその代表的なスタートアップの一つとして注目を集めている。

従来の価格比較サービスが単なる検索機能に留まるのに対し、フィアはAIを活用して商品の価値や選択肢を分析し、ユーザーごとに最適な購入判断を支援するプラットフォームとして展開を進めている。

AIによるパーソナルショッピングアシスタント市場の競争が激化するなか、同社はファッション、リセール、テクノロジーを横断する新たなコマース体験の実現を掲げる。今回の大型調達は、AIが消費者の購買行動そのものを変革する可能性に対し、投資家たちが大きな期待を寄せていることを示す動きと言えそうだ。

 

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