5月19日(現地時間)、米アパレル大手のギャップ社(Gap Inc.)は、ドナルド・コーラー(Donald Kohler)を「バナナ リパブリック(Banana Republic)」のグローバル・ブランド・プレジデント兼CEOに任命することを発表した。コーラーは2026年7月より就任し、サンフランシスコを拠点にブランド経営を担う予定である。
Summary
- ギャップがドナルド・コーラーをバナナ・リパブリックのグローバル・ブランド・プレジデント兼CEOに任命
- コーラーはPVH AmericasのCEOをはじめ、バーバリー、フェラガモ、ディーゼルなどで経営経験を持つ
- 過去にはGap、GapKids、babyGapでもマーチャンダイジング部門のリーダー職を歴任
- バナナ・リパブリックは「モダン・エクスプローラー」戦略の強化を進める
ラグジュアリーとグローバル市場で培った経験
コーラーは、30年以上にわたりラグジュアリー、プレミアム、スペシャリティリテール市場でキャリアを築いてきた経営者である。直近では、PVH AmericasのCEOとして、「カルバン・クライン(Calvin Klein)」や「トミー ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)」を含む北米事業を統括。リテール、EC、ホールセール、ライセンス事業まで幅広い領域を管理していた。
それ以前には、「バーバリー(Burberry)」、「フェラガモ(Ferragamo)」、「ディーゼル(Diesel)」などでもシニアリーダーシップポジションを歴任。ブランドポジショニングの再構築や、消費者視点を軸とした事業変革を推進してきた人物として知られる。
ギャップのCEOであるリチャード・ディクソン(Richard Dickson)は、今回の人事について次のようにコメントしている。
さらに、、「彼はキャリアをギャップブランドの商品部門からスタートし、優れたデザイン、インパクトあるマーチャンダイジング、そして力強いストーリーテリングへの感覚を培いました。また、人材育成と信頼構築に長けたリーダーとしても高く評価されています。この“オペレーション力”と“ブランド構築力”の両方を兼ね備えた稀有な存在であり、バナナ リパブリックの次なる章を導く適任者です」と述べた。
コーラー自身も、ギャップ復帰についてコメントを発表している。
「ギャップ社に戻ることは、私にとって非常に特別な意味を持っています。バナナ リパブリックは素晴らしいヘリテージを持ち、洗練されたプロダクト、没入感のあるストーリーテリング、一貫した顧客体験を通じて、現代の消費者を刺激する大きな可能性を秘めています。偉大なブランドは偉大なチームによって築かれると信じており、チームと共に次の章を作り上げていくことを楽しみにしています。」
今後、バナナ リパブリックは、商品アーキテクチャーの強化、ブランドストーリーテリングの深化、店舗およびデジタル体験の向上、そしてグローバル市場におけるチャネル横断型の事業運営をさらに推進していく方針である。
プレミアム路線を加速するバナナ リパブリックの次章
近年のバナナ リパブリックは、これまでのアメリカンカジュアルブランドのイメージから脱却し、よりプレミアムかつライフスタイル志向のブランドへと転換を進めている。特に近年は、上質素材やクラフト感、旅や文化的背景を感じさせるビジュアル戦略を強化しており、「モダン・エクスプローラー」というコンセプトを通じて独自のポジション確立を目指している。
今回、ラグジュアリーブランドでの経験を豊富に持つコーラーを迎えることで、バナナ リパブリックが今後どこまでブランド価値を高められるかに注目が集まる。
Copyright © 2026 Oui Speak Fashion. All rights reserved.