ベルギー発のファッションブランド「アン ドゥムルメステール(Ann Demeulemeester)」は6月25日(現地時間)、2027年春夏プレコレクションを発表した。クリエイティブ・ディレクターを務めるステファノ・ガリーチ(Stefano Gallici)のもと、今季は旅やリサーチを出発点に据え、10月に発表予定のメインコレクションと対話するように構想されたコレクションとなっている。
Summary
- アン ドゥムルメステールが2027年春夏プレコレクションを発表し、10月発表予定のメインコレクションと対話するよう構想されたコレクションを披露
- 旅やリサーチ、旅先で出会った衣服やオブジェから着想を得て、ブランドのシグネチャーを継承しながら新たなクリエイティブの方向性を提示
- 構築的なテーラリングやアビエータージャケット、エドワード朝風のスリップドレスなどを取り入れ、より柔らかくリラックスしたシルエットを展開
- ニュートラルトーンを軸に、ピンクのフローラルやブラウンレザー、デニム、多彩な素材使いによって、ブランドの伝統と新たな表現を融合したコレクションを完成
旅を通じて集めた記憶が新たなクリエイションへ
今回のコレクションは、特定の歴史や人物を着想源とするのではなく、旅の途中で出会った衣服やオブジェ、経験の断片や記憶からインスピレーションを得て制作された。それらの積み重ねが個人的なリファレンスの風景を形成し、新たな創作の方向性へと導いている。
ブランドが継続して探求してきた「ワードローブ」という考え方も引き続き重要なテーマとなる。過去と現在が共存する空間として捉えられ、ブランドを象徴するシルエットやデザインコードを継承しながら、新しい季節への変化も提示している。
ステファノ・ガリーチは「今回の2027年春夏プレコレクションに取り組むにあたり、これまでのプレコレクションとは異なるアプローチを取りたいと考えた。私は、このコレクションを10月に発表予定のコレクションと同じ精神的・感情的な文脈の中に置き、二つの物語が並行して進化し、互いに対話できるようにしたかったのです」と語る。
アイコニックな要素を継承しながら、新たなシルエットを提案
コレクションでは、ユサールジャケットやレザーバイカージャケット、ボヘミアンシャツ、バイアスカットのロングドレスなど、ブランドのシグネチャーアイテムを継続して展開。一方で、繰り返しを避ける姿勢から、新たな要素も積極的に取り入れている。
テーラリングはより構築的でスリムなプロポーションへと進化し、緩やかに広がるフレアシルエットを採用。アビエータージャケットが新たなアウターウェアとして加わり、これまでのヴィクトリア調のムードに代わって、エドワード朝を思わせる流れるようなスリップドレスが、より柔らかくリラックスしたロマンティシズムを表現している。
デニムやレザー、繊細な素材で季節のムードを表現
カラーパレットは過去と未来をつなぐ役割を担う。ニュートラルトーンをベースに、フローラルプリントやデヴォレジャカードによるピンクを差し色として採用。ブラウンとホワイトのピンストライプにはブラウンレザーを組み合わせ、アビエータージャケットやブーツを想起させるスタイルを構築した。
また、ライトブルーやイエローステイン加工を施したデニムは、フレアパンツやフロントジップ仕様のワークジャケットへと展開。ブラックは日本製コットンから光沢感のあるサテンまで多彩な素材で表現され、ホワイトはアイボリーやチョーク、エクリュなど異なる色調を重ねることで、シルクシフォンやテクスチャードポプリン、極薄ジャージーによるレイヤードスタイルを生み出している。
アン ドゥムルメステール 2027年春夏プレコレクションの全てのルックは、以下のギャラリーから。
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