2月15日(現地時間)、ラグジュアリーEコマース・プラットフォームのファーフェッチ(Farfetch )創業者兼CEOであるジョゼ・ネヴェス(José Neves)が、その役職を退任すると報じられた。
この情報はファーフェッチによって現段階で正式な声明が出されたわけではなく、「内部メモ」によるものだと複数メディアによって伝えられている。
しかし、ネヴェスは完全に事業を去るわけではなく、今後、同社のコンサルタント的な役割を担っていくようだ。ネヴェスの後任は未定で、クーパン創業者のボム・キム(Bom Kim)とファーフェッチ幹部の残りのメンバーによって、当面はビジネスが運営されるとも報じられている。
また、ネヴェスの退任と共に、ファーフェッチの傘下にある英国のラグジュアリー・ファッション・ストア、ブラウンズ(Browns)のファッション&マーチャンダイジング最高責任者のエリザベス・フォン・デル・ゴルツ(Elizabeth Von Der Goltz)とファーフェッチ・プラットフォーム・ソリューションズ責任者のケリー・コワル(Kelly Kowal)も退社することが明らかになった。
経営の危機に瀕していた同社は、昨年12月に韓国の巨大Eコマースサイトのクーパン(Coupang)に5億ドル(約710億円)で買収されることで、破綻を免れたばかり。しかしその後、ファーフェッチ(Farfetch)の投資家らが、クーパンによる買収へ反対を主張する動きが起こり、買収は難航している。