日本を代表する世界的ファッションデザイナーのIssey Miyake (三宅一生)さんが今月5日に84歳でこの世を去った。肝細胞がんだった。
三宅さんは多摩美術大学を卒業後フランスに渡り、オートクチュールの伝統的なデザインを習得。1971年に自身のブランド「イッセイミヤケ」を立ち上げ73年にパリ・コレクションに初めて参加した。
その後「1枚の布」という和服などの伝統から発想した服作りが注目され、代表作の「プリーツプリーズ」は、細かいひだ飾りが全面に施されている洗練されたデザインで高い評価を得た。
三宅さんの洋服の既成概念を打ち破る斬新な作品はその後も高く評価され、世界各地の美術館に収蔵されているほか、展覧会も開催されてきた。
2016年にはフランスでレジオン・ドヌール勲章コマンドゥールを授与し、フランスのルモンド紙には「それまで見ることがなかった素材を使うことで、モードの世界に君臨した」と功績を評価された。AFP通信も「前衛的なスタイルの革新者」と称えた。
ファッション業界では世界中から三宅さんの死を悔やむ、お悔やみのメッセージが多く寄せられている。