ZARAの新キャンペーン、「ガザの犠牲者を彷彿させる」と大炎上｜ブランドは写真を削除し謝罪

スペインのファストファッションブランドであるザラ（ZARA）は、先週発表した最新のキャンペーンのイメージが、「現在進行中のガザ紛争での犠牲者を彷彿させるものだ」として、消費者から熱烈なバッシングを受けている。

炎上しているのは、12月7日に同ブランドが発表した「アトリエ・コレクション」と題するキャンペーン第4弾にあたる「ザ・ジャケット」の写真だ。これは写真家のティム・ウォーカー（Tim Walker）によって撮影されたもので、米モデルのクリステン・マクメナミー（Kristen McMenamy）が、空き箱と破壊された壁で埋め尽くされているワークスペースでポーズをとっている、というものだった。

また彼女の周りには、埃、乾式壁、割れた石、瓦礫、彫像が乱雑に置かれ、中には手足がない彫刻や白い布に包まれた彫刻も含まれていた。その他の写真では、マクメナミーが白い覆いに包まれたマネキンを抱いていたものもあり、これは先日現地のジャーナリストらによって国際的に報道された、「白い布の遺体袋に包まれた亡きわが子を抱きしめながら打ちひしがれる母親の姿」を連想させる様だった。

I don’t believe anyone in branding or marketing saw the wrapped statue in that Zara photo shoot and didn’t think of this. But even if it was a mistake – you’re not aware enough of current affairs to be working in marketing you approved it through ignorance. This image is searing pic.twitter.com/jYlNBCJUjg

— Seána (@GrantSana) December 11, 2023

ソーシャルメディア上では、こうしたイメージ写真に対し、多くのユーザーから「無神経だ」や「意図的ではないか」という批判が勃発。同ブランドの商品への不買を呼びかける声が拡散され、「＃BoycottZara」のハッシュタグが、X（旧Twitter）上でトレンド入りした。

ザラは現在、該当の広告写真を取り下げ、ブランドの公式インスタグラムにて謝罪文を発表。同広告は「このキャンペーンは7月に考案され、9月に撮影されたもので、意図的なものではなかった」と釈明した。

インスタグラムには、「彫刻家のアトリエで未完成の彫刻を撮影したもので、残念ながら、一部のお客様がこれらの画像に不快感を感じ、現在は削除されています。ZARAはこのような誤解を招いたことを反省し、皆様に深い敬意を払っていることを再確認しています。」 と投稿している。

 

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