12月18日(現地時間)、ベルリンを拠点とするカルチャープラットフォームであるハイスノバイエティ(Highsnobiety)が新たな経営体制を発表した。編集長には、ニューヨークを拠点に活動するジャーナリスト兼編集者のノア・ジョンソン(Noah Johnson)が就任し、北米事業統括責任者としてケイトリン・ルルー(Caitlin LeRoux)、クリエイティブ部門責任者としてトム・リー(Tom Lee)が選ばれた。今回の人事は、創立20周年を迎える同ブランドがグローバル展開を加速させる戦略の一環となる。
編集長にノア・ジョンソンを起用
ジョンソンはこれまでに、「GQ」のグローバルスタイルディレクターを務めるなど、メンズウェア分野で高い評価を受けてきた。また、「ニューヨーク・タイムズ」「ニューヨーク・マガジン」をはじめ、数々の有力メディアへの寄稿経験を持っている人物だ。今後は、編集長として、ハイスノバイエティのプリントおよびデジタル編集を統括し、ブランドのさらなる発展に貢献していく。
ハイスノバイエティ創設者でCEOのデヴィッド・フィッシャー(David Fischer)は、ジョンソンについて、「彼には、人々がまだ気づいていない重要な物語を見つけ出し、それを深みと真実味を持って語る生来の才能があります。彼の独自の視点とリーダーシップがハイスノバイエティのチームやコミュニティにもたらされることに、これ以上ないほどの期待を寄せています」とコメントしている。
北米事業のリーダーにケイトリン・ルルー
ロンドンとベルリンでの10年にわたる経験を経て、新たに北米事業の統括責任者に就任したルルーは、これまでにロンドンオフィスを3倍の規模に成長させるなど、英国市場での成功をリードした実績を持つ。ルルーは、ニューヨークを拠点に、米国の商業部門を全面的に監督し、コラボレーションを強化する役割を担っていく。
ハイスノバイエティの社長兼COOであるユルゲン・ホプフガートナー(Juergen Hopfgartner)は、「ケイトリンは10年前にブランドパートナーシップエグゼクティブとして私たちに加わり、それ以来、一歩一歩着実にキャリアを積み上げてきました。その過程で、20人規模のデジタル出版社から、出版事業、カルチャーエージェンシー業務、そしてeコマースを含む300人規模の多面的な組織へと変革する上で重要な役割を果たしました」と述べ、「ケイトリンは女性およびノンバイナリーの従業員リソースグループ『HIGHPower』のリーダーシップを含む、さまざまな形でハイスノバイエティの文化に大きく貢献してきました。彼女が築いてきたハイスノバイエティの手法を展開する経験や、チームやオフィス間での協力体制を育むスキルは、これから私たちがさらに前進していく中で計り知れない価値を持つでしょう」と続けた。
トム・リーがクリエイティブ部門を指揮
また、クリエイティブ部門責任者に就任したリーは、かつてハイスノバイエティのクリエイティブディレクターを務めた経験を持ち、今回は同役職に復帰する形となる。ファッションやエンターテインメント業界で培った経験を活かし、大胆で革新的なアイデアを形にするプロフェッショナルとして、再びハイスノバイエティのクリエイティブビジョンを牽引することが期待されている。
なお、ベルリン本社を拠点に、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、東京など世界各地に拠点を展開するハイスノバイエティは、2005年の創立以来、カルチャーの最前線を追求し続けてきた。現在は、スタイル、デザイン、テクノロジーを結ぶプラットフォームとして、デジタル編集、物販、ブランドコンサルティングなど多岐にわたるサービスを提供している。
ノア・ジョンソン、ケイトリン・ルルー、トム・リーの3名は、2025年1月6日よりニューヨークを拠点に業務を開始する予定だ。