ヘンネ(HAENGNAE)は、3月16日(現地時間)に、渋谷ヒカリエにて2024年秋冬コレクションを発表した。
デザイナーのアンナ・チョイ(anna choi)が手がけるこのブランドは、「JFW NEXT BRAND AWARD 2023 審査員特別賞」、「TOKYO FASHION AWARD 2024 受賞」を受賞し、今回初めてファッションウィークに参加。チョイは自身が韓国国籍を持つ日本育ちというバッググラウンドに加え、ニューヨークで得た自由な表現力、日本の職人技術、ヨーロッパのオートクチュール技法などを自身のアイデンティティに融合させ、唯一無二の洋服を展開している。
ショーでは、ヘンネの基盤となる「強きロマンチスト」の色、愛の赤、優しきベージュ、芯の強さを表す黒を軸に、フリルやチュールを多用したボリュームのあるドレスが数々登場。エッジを効かせたり、ティアードのように重ねたり、不規則なテクスチャーが組み合わせたりと、プレタポルテでありながらも、オートクチュールでしか再現できないようなロマンティックでエレガントな要素を存分に詰め込んだ。
チョイは、「私は制作期間を “ 愛を探している ”と言います。そして作品を完成させた とき、“愛を見つけた” と感じます。」とショーノートに綴り、「 本質を愛して継承していくことに価値があり、人種や性に対して多様な考えを持ち、動物自然環境に愛情を注ぐ、私が生きているうえで大切にしている思想そのものが、“愛でる哲学” に繋がっています。今作では、Chapter. 01から大切に紡いできた物語を今読み返し、その真髄にある愛を探しに行きました。」と、コレクションに対する想いを語った。