ミラノにて、ロサンゼルス発のラグジュアリーストリートウェアブランドである「パーム エンジェルス(Palm Angels)」が2026年秋冬コレクションを発表した。今回のコレクションはハリウッドを舞台に、時間とともに立ち現れる空間や空気感を軸に描かれている。
焦点を当てるのは、表層的なイメージをなぞるのではなく、繰り返しや環境の中で生まれる“コード”。明確なストーリーを提示するのではなく、断片が重なり合うことで全体像が浮かび上がる。
ハリウッドを背景にしたコレクション
同コレクションは、ロサンゼルスの具体的な場所を想起させる要素を織り込みながら展開されている。シャトー・マーモント、サン・ヴィセンテ・バンガローズ、ニュー・ビバリー・シネマといったロケーションが断片的に示され、全体のムードを形づくる。
ブランドはコレクションについて、「その世界には、一人のアーティストが存在する。直接その姿を追うことはないが、断片としてその存在が浮かび上がる」と説明する。
こうした設定のもとに提示されたのは、昼から夜へとシームレスに連なるワードローブだ。
コレクションの核を成すのは、パームモチーフ。プリント、刺繍、そして立体的な造形として衣服全体に展開され、視覚的なシグネチャーとして機能する。
シルエットは、これまでのオーバーサイズやデコンストラクションの精神を残しつつも、より明確な輪郭へと進化を遂げた。線が引き締まり、意図を伴ったバランスが立ち上がる。
それでいて動きの流動性は損なわれず、日中から夜へと続く着用シーンに、しなやかに応える一着となっている。




素材と色が描き出す、時間の質感
ジャージーやフリースには、着込まれたような質感を生む加工が施され、時間の中に自然に佇むような表情が再現されている。テクニカル素材と触覚的な素材が組み合わされることで、異なる質感の対比が浮かび上がる。デニムはウォッシュやパッチワークを通じて再解釈され、コレクション全体へと自然に溶け込んでいる。
グラフィックには、光沢、ひび割れ、刺繍といった要素が幾層にも重ねられ、奥行きが与えられた。
カラーパレットは、ウォッシュドブラック、ダークブルー、ボルドー、イエロー、ベージュを中心に構成される。低照度の環境に馴染む色調が貫かれ、随所に配されたメタルディテールが、控えめながらも全体に静かな緊張感を添えている。
パーム エンジェルス 2026年秋冬コレクションの全てのルックは、以下のギャラリーから。
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