「シャネル(Chanel)」が、2027年メティエダール・コレクションのショーを2026年12月2日にローマで開催することを発表した。会場の詳細については、後日改めて公開される予定だ。
今回のショーは、アーティスティック・ディレクターのマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)体制において初となるイタリア開催のショーとなる。ブレイジーは2024年末よりメゾンのクリエイションを率いており、これまで発表されたコレクションは業界関係者や顧客から高い評価を集めている。
メティエダール・コレクションは、シャネルのクリエイションを支える卓越した職人技術やアトリエの存在に焦点を当てた特別なコレクションとして、2002年より毎年開催されている。ショーは世界各都市を巡回する形式でも知られており、近年ではニューヨークや東京、ダカール、マンチェスターなど、多様な文化背景を持つ都市が舞台となってきた。
ブレイジーによる初のメティエダール・ショーは、2025年12月にニューヨークで開催された。ランウェイ会場には地下鉄空間が採用され、シャネルのクラフツマンシップと都市文化を融合させた演出が大きな話題を呼んだ。

一方、ローマはシャネルにとって歴史的にも深い関係を持つ都市である。創業者ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)は1920年に初めてイタリアを訪れ、その後もローマに幾度となく滞在。ルネサンス芸術や古代美術、イタリア映画への関心を深めていった。
メゾンは今回の発表に際し、「クチュリエールである彼女は、幾度となくローマに滞在し、ルネサンス絵画や古代芸術、イタリア映画への愛を深めていった。イタリアで築いた友情関係は彼女の想像力を刺激し、その作品にも強い影響を与えた」とコメントしている。
また、発表とともに公開されたビジュアルには、ガブリエル・シャネルとイタリアの映画監督ルキノ・ヴィスコンティ(Luchino Visconti)の写真も使用された。両者は1962年公開のオムニバス映画『ボッカチオ’70(Boccaccio ’70)』で協業しており、シャネルは主演女優ロミー・シュナイダー(Romy Schneider)の衣装デザインを担当していた。
シャネルとローマの関係は、過去のメティエダール・ショーにも見ることができる。2015年には、故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のもと、ローマの映画撮影所チネチッタ(Cinecittà)でメティエダール・コレクションを発表。当時は映画文化とオートクチュールを融合させた壮大な演出が注目を集めた。
ローマという永遠の都を舞台に、マチュー・ブレイジーがシャネルのクラフツマンシップとメゾンの歴史をどのように再解釈するのか。2026年末の発表に大きな注目が集まっている。
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