シーインによるエバーレーン(Everlane)買収が正式確認:CEOは「エバーレーンはこれからもエバーレーン」と強調

Everlane
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5月22日(現地時間)、中国発ファストファッション企業「シーイン(Shein)」と、米サンフランシスコ発ブランド「エバーレーン(Everlane)」が、買収取引を正式に認めたことが明らかになった。シーインは、投資会社「L キャタルトン(L Catterton)」からエバーレーンの過半数株式を取得する予定だという。なお、取引額については現時点で公表されていない。

今回の発表は、数日前から業界内で大きな話題となっていた買収報道を裏付ける形となった。エバーレーンはこれまで、「Radical Transparency(徹底した透明性)」を掲げるD2Cブランドとして知られ、サステナビリティや倫理的生産体制をブランド価値の中心に据えてきた。一方のシーインは、超高速生産と低価格戦略によって世界的成長を遂げる一方、環境負荷や大量消費モデルを巡る批判も受けてきた。

こうした背景から、今回の取引は“サステナブルD2Cブランド”と“ウルトラファストファッション企業”という、対照的な存在同士の組み合わせとして、引き続き大きな注目を集めている。

また、エバーレーンのCEOであるアルフレッド・チャン(Alfred Chang)は、従業員向けメッセージの中で今回の状況についてコメント。

「この1週間は、とても苦しい時間だった。自分たちの会社があのような形でメディアに取り上げられるのを見るのは辛かった」と述べた。

さらにチャンは、「エバーレーンはこれからもエバーレーンであり続ける」と強調。自身が引き続きCEOを務めることに加え、現在の経営陣も維持される予定であり、ブランド哲学やデザイン基準、価値観を維持したまま独立運営を継続していく方針を示した。

一方で、今回の取引によって、グローバル市場における競争力の強化や、新たな顧客層へのリーチ拡大など、成長機会が生まれるとの考えも示している。

近年のファッション業界では、「サステナビリティ」や「透明性」を掲げるブランドであっても、変化する市場環境や資本構造の中で、新たな成長戦略を求められるケースが増えている。今回の動きは、ファッション業界における価値観と資本の関係性が、改めて問い直される象徴的な出来事となりそうだ。

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