英国発カルチャー誌「ザ・フェイス(The Face)」が、新たなオーナー体制のもと再始動へ向けて動き出す。5月26日(現地時間)、C86ホールディングス(C86 Holdings)は、ウェイステッド・タレント・リミテッド(Wasted Talent Limited)から同誌を買収したことを正式発表した。
Summary
- 「ザ・フェイス」がC86ホールディングスによって買収
- 売却元はウェイステッド・タレント・リミテッド
- 新オーナーのクオック・メン・ルーは、ブランドのレガシー継承への意欲を表明
- ウェイステッド・タレント会長イアン・フルックスは「The Faceは正しい手に託された」とコメント
- 「ザ・フェイス」は新章へ向けた体制移行を進める見通し
カルチャーメディアとして存在感を放つ「The Face」
1980年に創刊された「ザ・フェイス」は、音楽、ファッション、ユースカルチャーを横断する英国カルチャー誌として時代を象徴する存在感を築いてきた。一度休刊を経た後、2019年に再ローンチを果たしたが、2026年初頭に再び事業を停止していた。
現在、公式サイトでは「The Face will return(The Faceは戻ってくる)」とのメッセージが掲げられているものの、具体的な再始動時期については現時点で明らかにされていない。
“カルチャーブランド”としての価値に注目
今回の買収について、ウェイステッド・タレント会長のイアン・フルックス(Ian Flooks)は、次のようにコメントしている。
「Mengは、私が長年にわたり知り、尊敬してきた人物です。彼はカルチャーに対する真摯な情熱と、象徴的なブランドを立ち上げ、再始動させ、育て上げ、さらに未来へ向けて進化させていく実績ある起業家精神を兼ね備えた、稀有な存在です。The Faceが正しい手に託されたことを、私は確信しています。」
また、C86ホールディングス創業者兼プリンシパルのクオック・メン・ルー(Kuok Meng Ru)は、ブランド継承への姿勢を次のように語った。
「世の中には、特別な意味を持つブランドがあります。そして、The Faceは間違いなくそのひとつです。この非常に特別なブランドの次なる章を託してくださったIan氏とWasted Talentチームに感謝します。これからの使命は、このブランドにふさわしい敬意と志を持って、そのレガシーを未来へ受け継いでいくことです。」
メディアを超えた“IP”として再定義される時代
近年、ファッションやカルチャー領域では、雑誌やメディアを単なる出版事業としてではなく、コミュニティや世界観を内包した“カルチャーIP”として再構築する動きが強まっている。
「ザ・フェイス」もまた、従来の雑誌タイトルだけではなく、時代ごとの音楽・ファッション・ユースカルチャーを象徴するブランドとして認識されてきた。今回の買収は、そうした歴史的カルチャーブランドを、現代にどのように継承し、新たなデジタル時代へ適応させていくのかを問う動きとも言える。
なお、「ザ・フェイス」の最新情報は公式サイト「theface.com」にて発信予定。
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