ディオール(Dior)、2027年クルーズ:ジョナサン・アンダーソンが描く“ハリウッドの幻想世界”

ディオール(Dior)
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ハリウッド黄金期とLAカルチャーを横断、“映画的ワードローブ”を描く

5月13日(現地時間)、「ディオール(Dior)」は、ロサンゼルス カウンティ美術館(LACMA)にて、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)による 2027年クルーズ コレクションを発表した。ショーでは、メゾンとハリウッドとの長年にわたる関係性を軸に、映画、アート、カリフォルニア文化、そしてロサンゼルス特有の自由な創造性を重ね合わせた“映画的ワードローブ”が描かれた。

ハリウッドとメゾンの歴史を再解釈

今回のコレクションの出発点のひとつとなったのは、アルフレッド・ヒッチコック監督の映画『舞台恐怖症(Stage Fright)』で、女優マレーネ・ディートリヒ(Marlene Dietrich)が着用した1949年春夏オートクチュールのジャケットである。ジョナサン・アンダーソンは、ディオールが長年築いてきた映画衣装やハリウッドとの関係性を現代的に再解釈し、ロサンゼルスという都市が持つ“幻想性”と“現実”の境界線をコレクション全体に落とし込んだ。

会場となったLACMAは、映画、建築、アートが交差するロサンゼルスを象徴する文化拠点として知られており、今回のショー演出とも強くリンクしていた。ショー映像では、夕暮れのLAらしい光の中をモデルたちが歩き、どこかノスタルジックでありながら未来的でもある空気感が印象を残した。

LAの“クリエイティブな人物像”を投影

コレクションでは、ロサンゼルスに存在する多様なクリエイティブ層を想起させるルックが登場した。フリンジ付きカフスを施したブークレウールジャケット、レース刺繍をあしらったイブニングドレス、パッチワークスカーフ、シアリングコートなどが披露され、クラシックなクチュールのエレガンスと西海岸的なリラックス感が交差した。

また、メンズルックでは、スパンコールが輝くスーツ、パジャマシャツとレザーパンツのスタイリングなど、1970〜80年代のロックカルチャーや映画スターを思わせるスタイルが展開された。さらに、アメリカ人アーティスト、エド・ルシェ(Ed Ruscha)とのコラボレーションによるシャツも登場。既存アートワークの要素を取り入れたグラフィックが用いられ、アートとファッションの境界を曖昧にするアンダーソンらしいアプローチが見られた。

“映画の小道具”のようなバッグとシューズ

アクセサリーでは、ディオールを象徴する「サドル(Saddle)」をよりミニマルかつ洗練されたフォルムへ再構築した新モデルが登場。また、「ディオール メダリオン(Dior Médaillon)」をあしらったバケットバッグや、三日月型の底面を持つショルダーバッグなど、新たなシルエットも披露された。

シューズには花々やスパンコールが散りばめられ、ロサンゼルスの夜景や映画のワンシーンを想起させる華やかさを演出。クチュール的な装飾性と、カジュアルな西海岸スタイルが融合したコレクションとなった。

ディオール 2027年クルーズ コレクションは、以下のギャラリーから。

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