ラバンヌ(Rabanne)、ジュリアン・ドッセーナが退任:13年にわたりブランドの再成長を牽引

Rabanne
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フランスのファッションブランド「ラバンヌ(Rabanne)」は6月24日(現地時間)、クリエイティブ・ディレクターを務めてきたジュリアン・ドッセーナ(Julien Dossena)が退任することを発表した。2013年の就任以来、13年にわたりブランドのクリエイティブを率いてきたドッセーナは、創業者パコ・ラバンヌ(Paco Rabanne)が築いた前衛的な美学を現代的に再解釈し、ブランドを新たな成長軌道へと導いた人物として知られる。

Summary

  • ラバンヌが、13年間クリエイティブを率いたジュリアン・ドッセーナの退任を発表
  • ドッセーナは、チェーンメールやメタルディスクなどブランドの象徴的コードを現代的に再解釈し、ラバンヌの再成長を牽引
  • 後任は未発表だが、オリヴィエ・ルスタンの名前が候補として浮上している

ブランドの伝統を現代へつなぐ13年間

1966年に創業したラバンヌは、金属やプラスチックなど当時としては革新的な素材を用いた実験的なクリエーションで知られ、ファッション界における“スペースエイジ”デザインの象徴的存在として確固たる地位を築いてきた。

ドッセーナは2013年、当時30歳という若さでクリエイティブ・ディレクターに就任。ブランドを象徴するチェーンメールやメタルディスクといったアーカイブの要素を継承しながらも、現代のライフスタイルやカルチャーと結び付けたコレクションを発表し続けた。

在任期間中には、シルバーのチェーンメールドレスに代表されるパーティウェアだけでなく、ワークウェアやヴィンテージカルチャーから着想を得たデイウェアも提案。ブランドの表現領域を拡張し、新世代の顧客層を獲得することに成功した。

また、デュア・リパ(Dua Lipa)やサブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)などのアーティストが着用したことでも注目を集め、ラバンヌの存在感をグローバル市場で高める原動力となった。

ラバンヌを所有するプーチ(Puig)は声明で、ドッセーナについて次のようにコメントしている。

「ジュリアン・ドッセーナは、ラバンヌの新たな時代を形作る上で決定的な役割を果たしました。文化的な時代性に根差した独自のクリエイティブビジョンによって、ブランドのヘリテージを新しい世代へ向けて再解釈し、象徴的なコードと現代的で未来志向の精神を融合させたのです。」

また、プイグのプレステージ&ファッションブランド部門プレジデントであるアナ・トリアス(Ana Trias)は次のように述べている。

「ジュリアン・ドッセーナは、ラバンヌの前衛的なヘリテージに新たなエネルギーと現代性をもたらし、独自かつ世界的に共鳴するビジョンによってブランドの新たな時代を築き上げました。ラバンヌとプイグの全員を代表して、彼の卓越したクリエイティブ・ディレクションと、メゾンの歴史に刻まれた素晴らしい章に心から感謝します。」

プイグによれば、ドッセーナの指揮のもとでラバンヌは事業成長とブランド認知の拡大を実現し、ファッションとカルチャーの両面で影響力を強めたという。

ドッセーナも声明を発表し、これまでの歩みを振り返った。

「13年間にわたり私のビジョンを信頼し支えてくれたプイグ・ファミリーとグループに感謝したいです。また、この仕事を可能にしてくれたチーム、アトリエ、そしてコラボレーターたちの技術と献身にも深く感謝しています。ラバンヌを率いたこの重要なクリエイティブ・チャプターは、プロフェッショナルとしても個人としても、私にとって特別な意味を持ち続けるでしょう。」

なお、退任前最後のプロジェクトとして、2026年6月にはイブニングウェアのカプセルコレクションおよびリゾートコレクションを発表している。

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業界再編のなかで注目される後任人事

なお、ブランド側は後任について、「適切な時期に発表する」としており、現時点では明らかにしていない。

だが、ドッセーナの後任候補として、2025年11月に14年間率いたバルマン(Balmain)のクリエイティブ・ディレクター職を退任したオリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)の名前が浮上している。ルスタンは在任中、バルマンを現代ラグジュアリー市場を代表するブランドのひとつへと成長させ、ファッションとポップカルチャーを結び付ける存在として高い評価を獲得した。現時点でラバンヌから正式な発表は行われていないものの、業界内では次期クリエイティブ体制をめぐる関心が高まっている。

一方、ドッセーナの次なるキャリアについても明らかになっていない。バレンシアガ(Balenciaga)でニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquière)のもと経験を積み、その後ラバンヌで13年間にわたりブランドの再成長を牽引してきた実績を持つだけに、今後どのメゾンへ向かうのかにも注目が集まる。

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