フランスの高級業界団体であるコルベール委員会(Comité Colbert)が、ニューヨークにて特別展「Hidden Treasures: 250 Years of Franco-American Luxury Stories」を開催する。同展は、フランスとアメリカにおけるラグジュアリーと文化交流の250年をテーマに、歴史的遺産と現代クリエーションを横断的に提示する展示企画である。
会場は、ニューヨークの文化施設「ザ・シェッド(The Shed)」内のTisch Skylights。会期は2026年5月26日から31日までの6日間限定で開催され、初日には午前9時よりメディアプレビューも実施される。
同展には、フランスを代表する65のラグジュアリーメゾンおよび文化機関が参加。それぞれの参加者は“隠された宝物(Hidden Treasure)”をテーマに、輸送用クレート(木箱)を用いた展示形式を採用し、ブランドの歴史や創造性を独自の視点で提示する。来場者は、輸送過程にある貴重品を開封するかのような体験を通じて、仏米間の芸術的対話を追体験することになる。
展示には、歴史的なジュエリーやクチュールから一点物のデザイン作品まで幅広いアイテムが並ぶ。普段は見ることのできないアーカイブピースや象徴的なプロダクトが集まり、フランスのサヴォアフェールと創造性の歴史をわかりやすく伝える内容となっている。
参加メゾンには、バカラ(Baccarat)、バレンシアガ(Balenciaga)、ブシュロン(Boucheron)、シャネル(Chanel)、セリーヌ(Celine)、カルティエ(Cartier)、ディオール(Dior)、エルメス(Hermès)、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)、ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)、ヴーヴ・クリコ(Veuve Clicquot)などが名を連ねる。また文化機関としては、ルーヴル美術館(Musée du Louvre)、ヴェルサイユ宮殿(Château de Versailles)、エッフェル塔(La Tour Eiffel)なども参加し、国家的文化資産とラグジュアリーブランドの関係性も提示される。
チケットは2026年4月24日正午(米東部時間)より販売開始。一般入場料は35ドル(手数料別)で、学生は無料で入場可能となる。
1954年にジャン=ジャック・ゲラン(Jean-Jacques Guerlain)の提唱により設立されたコルベール委員会は、現在96のフランスのラグジュアリーメゾンと17の文化機関、さらに6の欧州メゾンを束ねる組織である。香水、ジュエリー、ファッション、食文化、デザインなど14の分野を横断し、フランスのサヴォアフェールの継承と国際的発信を担ってきた。
今回の展示は、その活動の延長線上に位置づけられるものだ。単なるアーカイブ展示にとどまらず、過去と現在を結びながら、フランスのラグジュアリーがどのように国境を越え、文化的価値として共有されてきたのかを問い直す場となるだろう。
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