4月30日(現地時間)、スペイン発のファッション企業である「マンゴ(Mango)」は、米国ブランドの「エコーズ ラッタ(Eckhaus Latta)」とのカプセルコレクションを発表した。近年同社が推進するコラボレーション戦略の一環であり、特に米国市場におけるプレゼンス強化を意図した取り組みと位置付けられる。
今回のコレクションは、同社のクリエイティブプラットフォーム「Mango Collective」に基づくプロジェクトであり、「ニッチデザイナーの創造性と革新性を称え、ファッションの世界に新たな視点をもたらす」という理念のもと展開される。
都市性と実験性を融合したコレクション設計
2026年夏に向けて開発されたこのカプセルコレクションは、都市的な美学をベースに、テキスタイルの実験やプリント開発に重点を置くものとなる。エコーズ ラッタ特有のコンセプチュアルなアプローチと、マンゴのプロダクト開発力および量産体制が組み合わさることで、日常的に着用可能なアイテムとして昇華されていく。
販売は6月4日より、一部店舗および公式オンラインストアにて開始される予定である。
米国市場へのコミットメント強化
また、この協業は、マンゴが成長市場と位置付ける米国への投資強化の流れとも一致する。2025年には米国内で31店舗を新規出店し、総店舗数を62から93へと拡大。短期間での出店加速からも、同市場への高い優先度がうかがえる。
マイク・エックハウス(Mike Eckhaus)とゾーイ・ラッタ(Zoe Latta)によって2011年に設立されたエコーズ ラッタは、ニューヨークとロサンゼルスを拠点とし、実験的素材や非伝統的なデザイン手法により、独自のポジションを確立してきた。また、2018年にはLVMHプライズにノミネートされるなど、業界内での評価も高い。

継続するコラボレーション戦略
一方で、マンゴは近年、外部デザイナーとの協業を通じたブランド強化を積極的に進めており、過去にはヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)やサイモン・ミラー(Simon Miller)といったブランドとウィメンズ分野で協業を実施。メンズではボリオリ(Boglioli)やリチャード・ジェームズ(Richard James)との取り組みも展開している。
さらに2025年にはスプリヤ・レーレ(Supriya Lele)、2024年にはシードレス(Siedrés)とのコレクションも発表しており、地域性や文化的背景の異なるブランドとの協業を通じて、多様なクリエイティブの取り込みを図っている。
成長戦略と業績の現状
マンゴは2026年までに、売上高40億ユーロの達成を目標として掲げている。2025年度の売上高は37億6,700万ユーロで、前年比12.8%増と堅調に推移。営業利益は3億7,100万ユーロ、税引前利益は3億200万ユーロ、純利益は2億4,200万ユーロと、いずれも前年を上回る結果となっている。
コラボレーションを軸とした商品戦略と、米国市場での積極的な拡張。その両輪によって、同社はグローバルにおける競争力のさらなる強化を図る構えである。
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