イタリア発ラグジュアリーメゾン「グッチ(Gucci)」は、5月16日(現地時間)、ニューヨークの中心地タイムズスクエアにて、デムナ(Demna)による2027年クルーズコレクション「GucciCore」を発表した。
Summary
- グッチは、2026年5月16日、ニューヨーク・タイムズスクエアでデムナによる2027年クルーズコレクション「GucciCore」を発表
- 「GucciCore」は、1953年にグッチがイタリア国外初のショップをニューヨークに開いた歴史を背景に、ブランドと同都市の関係性を再解釈するコレクションである
- タイムズスクエアのデジタルビルボードやスクリーンを舞台装置として活用し、グッチをファッションブランドにとどまらないライフスタイルの世界観として提示
- コレクションでは、ニューヨークの多様な人物像や都市文化を、テーラリング、シアリング、デニム、装飾的なルックなどを通じて表現
- デムナは「GucciCore」を、時間とともに進化するパーマネントコレクションとして位置づけ、実用性とグッチらしさを備えたワードローブの基盤を提案した

1953年、グッチはイタリア国外初となるショップをニューヨークにオープン。それ以来、ニューヨークはブランドの歴史において重要な都市であり続けてきた。今回の「GucciCore」は、その関係性を再び現在の視点で描き直すプロジェクトとして位置づけられている。
ショー会場となったタイムズスクエアには、巨大デジタルスクリーンや広告ビルボードが並び、都市そのものをランウェイ空間として活用。ショーに先駆けて映し出された映像では、「Gucci Acqua」「Gucci Underwear」「Gucci Viaggio」「Gucci Automobili」「Gucci Businesswear」「Gucci Gym」「Gucci Pets」「Palazzo Gucci Hotel」など、実在と架空が交差するプロダクト群が登場し、“Gucciという世界観”をひとつのライフスタイルとして提示した。

今回のコレクションについて、デムナはショーノート内で次のように述べている。
「グッチ(Gucci)のこの街とのラブストーリーは、70年以上前、フィフス・アベニューから始まりました。だからこそ、このショーをニューヨークで開催することは、ブランドにとって“帰郷”のような感覚でした。
私は、不可能と思えることに挑戦したかった。タイムズスクエアのど真ん中でショーを行い、巨大スクリーンやビルボードそのものをセットとして用いることで、グッチをこの大都市の中心へ置きたかったのです。」

また、今回のコレクションは、デムナがこれまで展開してきた「La Famiglia」「Generation Gucci」「Primavera」に続く“第4章”として構成されている。
「今回のコレクションは、私が続けてきた“キャラクタースタディ”というアプローチの第4章でもある。「La Famiglia」「Generation Gucci」「Primavera」で築いてきた美学の言語を、一つの統一されたビジョンへと結びつけたものです。」
コレクションでは、ニューヨークという都市に存在する多様な人物像がスタイリングとして表現された。ピンストライプスーツを纏った金融関係者、オーバーサイズのシアリングコートを羽織るマダム、ルーズデニム姿のスケーター、ソフトテーラリングを着崩した若者たちなど、異なる階層やカルチャーが交差する都市の空気感を落とし込んでいる。



バターのように柔らかなレザーやGGファブリックによるサーキュラーシルエットのデュベストール、シアリングライニング付きのテクニカルアウター、クロコダイルの鱗を想起させるスパンコール装飾、フェザーエンブロイダリーを施したルックなど、実用性と装飾性を横断するデザインも特徴的である。
また、1950年代から続くシグネチャーであるウェブストライプは、バンドゥトップへと再解釈。ホースビットハードウェアは、シャープなヒールブーツのスティラップとして取り入れられ、メタルチップ付きスティレットヒールと組み合わせることで、乗馬由来のコードを現代的にアップデートした。




バッグでは、深いインクカラーとジュエリーのような光沢感を持つプレシャスレザーが登場。腕時計のストラップを備えたウォッチクラッチや、大容量のアンストラクチャードスリングトートバッグなど、新たなアクセサリー表現も披露された。
さらに、1980年代にニューヨーク五番街旗艦店内に存在した会員制空間「Gucci Galleria」へのオマージュとして、真鍮製の鍵を収めたレザースリーブが招待状として制作された点も、今回のショーを象徴するディテールのひとつとなった。
ショーノートでは、「GucciCore」を従来のシーズナルコレクションではなく、継続的に進化していく“パーマネントコレクション”として説明している。
「今回のショーで披露される多くのルックは、「GucciCore」の一部であす。これは時間とともに進化していくパーマネントコレクションであり、実用的で着やすく、それでいて unmistakably Gucci(紛れもなくグッチ)であるワードローブの土台を築きながら、私自身のビジョンを形作っていきます。」



会場には、日本から俳優の佐野勇斗が来場したほか、マライア・キャリー(Mariah Carey)、ショーン・メンデス(Shawn Mendes)、ジャン・リンホー(Zhang Ling He)、ALL DAY PROJECTのTARZZAN、アン・カーティス(Anne Curtis)ら各国のセレブリティが参加した。
今回の「GucciCore」は、ニューヨークという巨大都市を背景に、“グッチらしさ”を改めて問い直す試みであると同時に、デムナが描く新たなグッチ像の出発点となるコレクションとなった。
グッチ 2027年クルーズ「GucciCore」コレクションの全てのルックは、以下のギャラリーから。
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