パリ発のファッションハウス「ケンゾー(KENZO)」は、2026年秋冬ウィメンズ&メンズコレクションのキャンペーン「AT HOME WITH KENZO(アット ホーム ウィズ ケンゾー)」を公開した。アーティスティック・ディレクターのニゴー(Nigo®)が立ち返ったのは、ブランドの物語の中心にある場所——創業者・髙田賢三がパリに遺した邸宅「La Maison de Kenzo(ラ・メゾン・ドゥ・ケンゾー)」である。
キャンペーンには俳優のルキータ・マックスウェル(Lukita Maxwell)と俳優・プロスケーターのニコ・ヒラガ(Nico Hiraga)が登場。あわせて8月には、原宿でコレクションを体感できるポップアップイベントの開催も予定されている。


Photographed by Laura Jane Coulson. Courtesy of KENZO
Summary
- ケンゾーが、ニゴーによる2026年秋冬ウィメンズ&メンズキャンペーン「AT HOME WITH KENZO」を公開
- 舞台は、創業者・髙田賢三が“都会のオアシス”として設計したパリ・バスティーユ地区の邸宅「La Maison de Kenzo」
- 撮影はローラ・ジェーン・コールソン。ルキータ・マックスウェルとニコ・ヒラガが出演
- 1994年春夏アーカイブの刺繍オーガンザスカートの再解釈をはじめ、カウボーイシャツや中国風「盤扣(パンクー)」ディテールなどが登場
- 2026年8月6日から9日まで、原宿「GATE」でポップアップイベントを開催予定
髙田賢三が遺した“都会のオアシス”へ
パリのバスティーユ地区に静かに佇むLa Maison de Kenzoは、髙田賢三が休息や内省、創造、そして祝祭のための場として思い描いた邸宅だ。竹林や桜の木々、そして賢三自身が放した鯉が今も泳ぐ池。この場所を舞台に、キャンペーンは「場所としての安らぎ」と「自分の内側に感じる安らぎ」という、二つの“ホーム”のあり方を探っていく。


読書、散策、パラレルプレイ——邸宅が紡ぐ物語
撮影を手がけたのは、フォトグラファー兼ディレクターのローラ・ジェーン・コールソン(Laura Jane Coulson)。ドラマ『Shrinking』やA24の話題作『Backrooms』で知られるマックスウェルと、俳優・プロスケーター・モデルとして活躍するヒラガが、邸宅と庭をまるで住み慣れた場所のように気負いなく行き来する。読書や散策、遊びの発明、空間の共有——並行して過ごす「パラレルプレイ」の瞬間を通して、二人の関係性が静かに紡がれていく。
キャンペーンが想起させるのは、テクノロジーではなく、人や物、身の回りの環境から楽しさを見出す、好奇心と想像力に根ざした世界との向き合い方だ。伝説的な集いと創造的な交流の場として親しまれてきた邸宅そのものが、単なる背景ではなく能動的な存在として物語に参加している。


1994年のオーガンザスカートから「盤扣」まで
キーアイテムには、1994年春夏アーカイブの刺繍オーガンザスカートを現代的に再解釈したピースが登場。フローラルモチーフは、ヒラガが着用するメンズジャケットをはじめとするアイテムへも展開される。さらに、トリコロールストライプ、大胆なカウボーイシャツ、ツートーンのネオテーラリング、クラシックなバーシティジャケット、そして意外性のある中国風「盤扣(パンクー)」ディテールがワードローブに並ぶ。
アーカイブのシルエットやモチーフを現代の視点でサンプリングするニゴーの手つきは、場所、伝統、アイデンティティを軽やかに横断する。その遊び心こそ、フランスと日本、伝統と再解釈、エレガンスとユーモアという、ケンゾーの核にある対話の体現といえるだろう。


8月には原宿「GATE」でポップアップも
2026年8月6日から9日までの4日間、原宿「GATE」(東京都渋谷区神宮前6-5-10、11時〜20時)では、2026年秋冬コレクションを体感できる期間限定のポップアップイベントが開催される。最新コレクションのショッピングに加え、ブランドの世界観を楽しめる限定コンテンツや購入者限定の特典が用意される予定だ。詳細はKENZO公式LINEおよび公式ウェブサイトで順次案内される。
髙田賢三のプライベートな空間から始まった物語を、ニゴーが現代のワードローブへと翻訳した「AT HOME WITH KENZO」。パリの邸宅と原宿のポップアップ、二つの「ホーム」でケンゾーの秋冬を体感したい。
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