7月13日(現地時間)、米百貨店「ノードストローム(Nordstrom)」は、ファッションジャーナリスト兼エディターのブルック・ボブ(Brooke Bobb)を、バイスプレジデント兼ファッション・ディレクターに任命したと発表した。
ボブは8月に就任し、2026年春に同社を退社したリッキー・デ・ソール(Rickie De Sole)の後任となる。また彼女は、ニューヨークを拠点に活動し、ノードストロームが展開するすべてのファッションカテゴリーを横断してディレクションを担い、チーフ・マーチャンダイジング・オフィサーのジェイミー・ノードストローム(Jamie Nordstrom)に直属する。
Summary
- ノードストロームが、ブルック・ボブをバイスプレジデント兼ファッション・ディレクターに任命。2026年8月に就任する
- ニューヨークを拠点に、全ファッションカテゴリーのシーズンディレクションや、店舗、オンライン、マーケティングを横断した発信を担う
- ボブは「ハーパーズ バザー」のファッションニュース・ディレクターを務めたほか、アマゾン・ラグジュアリー・ストアーズや「ヴォーグ」などで編集経験を積んだ
- 今回の起用は、ノードストロームが進めるラグジュアリーおよびデザイナービジネス強化の一環となる
編集的視点を店舗からデジタルまで
ボブが担う新たな役職では、シーズンごとのファッションディレクションを策定し、その方向性を店舗、オンライン、マーケティングへと落とし込む。
マーチャンダイジング部門のリーダーやブランドと連携するほか、世界各地のファッションウィーク、業界の主要イベント、顧客向けイベントにも参加。ファッションおよびトレンド分野における、同社のメディアスポークスパーソンも務めるという。商品を選定するだけでなく、その背景にあるトレンドやスタイルの文脈を編集し、複数の顧客接点を通じて一貫した形で発信する役割だ。
ジェイミーは、今回の任命について次のようにコメントした。
「ブルックをノードストロームに迎えられることを大変うれしく思います。彼女は、編集者としての確かな信頼性と、優れた商業的感覚を兼ね備えています。
現在、人々がどのようにスタイルを発見し、ファッションと関わっているのかを理解し、それを私たちのビジネスにとって意味のあるものへと転換する力があります。彼女のビジョンは、お客様、ブランドパートナー、そして社内チームに対するノードストロームのあり方を、さらに高い次元へと引き上げてくれると確信しています」
ファッションメディアと小売の双方で経験
ボブは、ファッションジャーナリズム、編集戦略、デジタルメディアの分野で約20年の経験を持つ。
直近では「ハーパーズ バザー(Harper’s Bazaar)」のファッションニュース・ディレクターとして、デジタルプラットフォームを中心に、業界ニュースやトレンド、デザイナーに関する記事を手がけてきた。
それ以前には、アマゾン・ラグジュアリー・ストアーズ(Amazon Luxury Stores)のシニア・コンテンツ・エディターを務め、ブランド戦略やシーズンキャンペーン、ソーシャルメディアを活用したアンバサダープログラムなどを担当した。
キャリア初期には「T:ニューヨーク・タイムズ・スタイル・マガジン(T: The New York Times Style Magazine)」でアソシエイト・エディターを務めた後、「ヴォーグ(Vogue)」のシニア・ファッションニュース・ライターに就任。コレクションレビューやトレンド分析を執筆するとともに、新進デザイナーの取材にも携わった。
ラグジュアリー事業強化を進めるノードストローム
今回の人事は、ノードストロームがラグジュアリーおよびデザイナービジネスの強化を進めるなかで行われた。
2026年に創業125周年を迎えた同社は、シャネル(Chanel)、クリスチャン ルブタン(Christian Louboutin)、ブルネロ クチネリ(Brunello Cucinelli)などとの限定商品や特別企画を展開。既存のラグジュアリーブランドとの関係を深める一方、新進デザイナーの発掘と支援にも力を入れている。
メディアで培った編集力と、小売ビジネスにおけるコンテンツ戦略の経験を併せ持つボブ。その起用からは、商品、ストーリーテリング、顧客体験をより密接に結び付けようとするノードストロームの姿勢がうかがえる。
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