4月28日(現地時間)、スペイン発のビューティ&ファッション企業である「プーチ(Puig)」が、2026年第1四半期の業績を発表した。売上高は12億1,500万ユーロ。為替調整後(LFL)で前年同期比+4.7%、報告ベースでは+0.8%となった。為替が重しとなった一方で、プレミアムビューティ市場全体を上回るパフォーマンスを継続している。
前年同期(約12億600万ユーロ)と比較すると成長率はやや減速したものの、全セグメントおよび全地域でプラス成長を達成。事業ポートフォリオの安定性と、ブランド構成の厚みが改めて確認された四半期となった。
メイクアップが最高成長率、フレグランスは安定成長
事業別では、売上の約74%を占めるフレグランス&ファッション部門が8億9,700万ユーロでLFL+3.9%。キャロリーナ ヘレラ(Carolina Herrera)を中心としたプレステージブランドに加え、ニッチフレグランス群の2桁成長が寄与した。
メイクアップ部門は1億7,100万ユーロでLFL+9.2%と、3部門のなかで最も高い成長率を記録。シャーロット ティルブリー(Charlotte Tilbury)がアジア太平洋およびEMEA地域で好調に推移したことが主因である。
スキンケア部門は1億4,700万ユーロでLFL+4.7%。ユリアージュ(Uriage)の主力ラインとアピヴィータ(Apivita)が成長を支えた。
地域別ではアジア太平洋が大幅成長
地域別ではすべての市場でLFLベースの成長を達成した。なかでもアジア太平洋地域は+26.1%と突出した伸びを記録し、売上は1億3,100万ユーロ。ニッチフレグランスとシャーロット ティルブリーの好調が成長エンジンとなった。
EMEAは6億5,600万ユーロで+3.0%、アメリカ大陸は4億2,800万ユーロで+2.0%。ただしアメリカ大陸については、為替の影響により報告ベースではマイナス成長となっている。
CEO交代と今後の戦略、エスティローダーとの協議も進行中
なお、2026年3月17日付で、プーチのCEOに、ホセ マヌエル アルベサ(Jose Manuel Albesa)が就任している。また、マーク プーチ(Marc Puig)はエグゼクティブ チェアマンとして経営に引き続き関与する体制へ移行。CFOにはミケル アンヘル セラ(Miquel Angel Serra)が就任している。
さらに同社は、3月23日(現地時間)に、エスティ ローダー(The Estée Lauder Companies)との事業統合の可能性について協議を進めていることを公表。現時点で最終決定には至っていない。
ニッチブランドとイノベーションパイプラインへの自信
ホセ マヌエル アルベサは、今回の業績について次のようにコメントしている。
「プーチを次のステージへ導く機会を、大きな誇りと責任をもって受け止めております。今回も当社は堅調な第1四半期を達成し、過去5年間、そして上場後の8四半期すべてにおいて継続してきたように、市場を上回る成長を実現いたしました。特に主力であるフレグランス&ファッション部門において厳しい比較条件があったにもかかわらず、当社のプレステージおよびニッチブランドの強さと魅力、そして耐久性が結果に表れております。」
「またメイクアップではシャーロット ティルブリーが好調に推移し、スキンケアも安定した成長を示しております。これはまだ年初であり、今後も強力なイノベーションパイプラインを控えております。特にニッチブランドの成長継続と、シャーロット ティルブリーおよびスキンケアブランドの長期的ポテンシャルに大きな期待を寄せております。」
Copyright © 2026 Oui Speak Fashion. All rights reserved.